久留子紋 -隠れキリシタンがつけた悲しい紋- 小西行長、伊庭八郎、中島敦...

キリシタン禁止後、信者は、この紋を使用して十字架をカモフラージュしたといわれている。
そこまでして信仰を守ろうとした人々の気持ちを考えると、その意志の強さと同時に悲しさも感じさせる。

使用する有名人は以下。


小西行長 。1555年 – 1600年11月6日、 武将、大名。
京都出身。堺の薬を主に扱う商人である小西隆佐の次男。12才から秀吉に仕え数々の手柄を上げ南肥後の20万石を与えられた。朝鮮出兵時、加藤清正と先陣を争ったことでも有名。関ヶ原の戦いで西軍の将として敗北。家紋は花久留子と中結祇園守。


伊庭八郎 。1844年 – 1869年6月26日、 幕臣。
江戸出身。伊庭軍兵衛秀業の長男。読みは、いばはちろう。遊撃隊員として鳥羽・伏見の戦いに参戦。隻腕ながらも幕軍を率いて徹底抗戦を続けるが五稜郭開城の前夜に自決。家紋は丸に枷木久留子紋。画像は中野区・貞源寺の伊庭家墓所にて撮影。


伊集院五郎 。1852年9月27日 – 1921年1月13日、 海軍軍人。
薩摩国出身。藩士の息子。西南戦争に参軍。伊集院信管を開発。バルチック艦隊を撃破する大きな要因となり日本海海戦勝利の影の功労者と言われた。最終階級は、元帥海軍大将。家紋は丸に花角久留子紋。画像は青山霊園の墓所にて撮影。


中島敦 。1909年5月5日 – 1942年12月4日、 小説家。
日本橋新乗物町出身。中島家は代々、駕籠を製造販売する商家だったが祖父・中島撫山は漢学者となり、父・中島田人は旧制中学の漢文の教員となる。代表作は『山月記』『文字禍』『李陵』。家紋は花久留子菱紋。画像は多磨霊園の墓所にて撮影。


石井好子 。1922年8月4日 – 2010年7月17日、 シャンソン歌手。
東京都出身。日本シャンソン界の草分け。料理の鉄人にたびたび審査員として出演。父は政治家・石井光次郎久原房之助は祖父。大隈信幸五島昇は叔父。朝吹三吉は義兄。家紋は雪輪に丸に枷木久留子紋。画像は青山霊園の墓所にて撮影。


眠狂四郎 。江戸時代、 剣客。
柴田錬三郎の小説に登場する剣客。転びバテレンと日本人の混血という出自を持ち、平然と人を斬り捨てる残虐性を持ち、「円月殺法」という剣術を用いて活躍。映画では、鶴田浩二市川雷蔵松方弘樹等が演じている。家紋は角花久留子紋。

有名人の家紋索引(あ行~さ行) (た行~わ行)
まさむね




「久留子紋 -隠れキリシタンがつけた悲しい紋- 小西行長、伊庭八郎、中島敦...」への2件のフィードバック

  1. ミケ秀さんへ

    一本気新聞へお越しいただきありがとうございます。

    リンク先のブログ拝見いたしました。
    十字はいろんな紋の中に隠されているのですね。
    大変、勉強になりました。今後ともよろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です