羽田空港の国際線新ターミナルでクール・ジャパンというならいっそ本物の歌舞伎公演でもやったらどうだろうか

羽田空港の新ターミナルビル(国際線)に行ってきた。家内が国内線を利用したその帰り、迎えに行ったついでに開設した空港ターミナルビルを見てきた。第一印象としては施設は意外にシンプルでコンパクトという感じ。予想していたよりも施設内のロビーはそんなに広くなくコンパクトというのが一番強い実感。
ターミナル内部はおそらくBIG BIRDという名に因んで翼(羽根)をイメージした流線型ぽい構造体(添付写真)のようだが、これらは最近の建築の傾向と似ていると思う。シドニーのオペラハウスとかパリのドゴール空港なんかもそうだと思うのだけど、流線型に特徴があり、おそらく人的着想というよりもコンピュータ解析による設計デザイン力の発展によって可能性が見出された構造体でもあるのだろう。この辺は僕も専門家ではないので間違っているかもしれませんが。

それとなんといっても便利だと驚いたのは、モノレールの新駅改札口がそのまま空港ターミナルのフロアーと直結していること(添付写真)。以前京急の広告CGだったかで国際線の空港ターミナルに電車が乗り上げているつり革広告?があったと思うのだが(それを見て本当にそうなっていると思っていた人もいるという冗談めいた話を聞いたことがあるけど、)それが冗談ではなくまさにほぼ近い形で実現されていることは驚きだった。駅の改札を出ればすぐそこは国際線のターミナルだ。
あとはいろいろ話題になっていた江戸屋敷の小路風のいわゆる「クール・ジャパン」に関連したような食堂街や土産物屋の施設(添付写真)。これらはなんか江戸博物館のイメージに近い。まあ模造品なりにも日本のクールさ(ジャパン・アニメの店などもある)を多少絡めて、主に海外旅行者に感じてもらおうという試みなのだろうが、やっぱり所詮模造であることの中途半端さが僕は気になる。

むしろ本物志向でいっそほんとうの短い歌舞伎の演目を上演したり、コスプレのGALたちのファッションショーみたいなものをやったり、ストリートミュージシャンに日本の今を歌ってもらったり、そういうことができるような劇場やスペースをターミナル内に常設しても良かったのではないか。どうせ国力も衰退しているのだし、もっと面白い活力を見せるということで、そうした本物で異国を訪れた外国の方をまずもって圧倒してみるという試みがあっても良かったのではないか、などど勝手な空想を膨らませた次第。

そういえばなかに矢倉が組まれたステージ(舞台)もどきはあったけど。あれは何をやるところなのか。いずれにしてもなにか本物の上演がいいな。

まあ皆さんも機会あれば行ってみてください。

よしむね

「羽田空港の国際線新ターミナルでクール・ジャパンというならいっそ本物の歌舞伎公演でもやったらどうだろうか」への1件のフィードバック

  1. その歌舞伎に関して個人的には俳優陣が高齢化している感じがします。50歳を過ぎている現役の人が多く、さらにその人の親の世代の長老格の人が相次いで亡くなっています。20代前半以下の歌舞伎役者の人もいると思いますが、一世代上の海老蔵、菊之助、松緑、染五郎各氏の十代後半の時代に比べると注目されない感じがします。若手には「世襲ではない人」もいるので、そのためではないかと思います。
    「歌舞伎俳優には年齢はない」と言いますが、高齢になりすぎるとできる役がなくなると思います。
    ただ、現状の歌舞伎界を見ていると将来的に心配を感じるのは私だけでしょうか?30代や40代の人にはまだ息子がいない人も多く、(名跡の)後継者問題が将来的に起きそうな予感がするのです。20代前半以下の人はこれからの活躍に期待しますが、出身の関係で「いい名前」を継げない人もいそうな感じがして、どうなるかわかりません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です