カテゴリー別アーカイブ: 政治

地域社会からこぼれ落ちてしまった人々、そういった人々の心情を汲み取れなくなったことが現代の政治の一番大きな問題点だ。

IMF、10兆円は三角蹴りの神施策だよ→コピペのコピペです

IMFは地球上で一番まともな金貸しだよ。
返済計画を強制するし、場合によっては民間企業の解体バラ売りもやる。

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IMFから金を借りるというのは、半分植民地になるようなもの。

じゃあ借りなきゃいいじゃんって話だけど、借りずにデフォルトすると、
もう国としてやっていけない。その国の持ってる金の価値がなくなるからな。
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日本の外貨準備から
10兆円程度をめどに資金拠出すると麻生太郎首相が表明することが12日固まった。
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「今は円に換えることができない1000億ドルを、
利子付で貸してる」だけだと何度言えば以下略
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ドル動かす必要ないというか、余ってるんだよ。

今、日本からすれば極端な円高ドル安なわけよ。
ここで円が欲しいからといってドルを売ればもう世界大混乱。

そんなわけで本来は円を売ってドルを買わないといけない。
つまり「ドルを動かす」ってのを国がやるとなると、
「国内で不足気味の円を手放して手をつけることができないドルを

買わないといけない」わけだ。

そのドルを買うための円はどこから?
国債?税金?
それこそおまいさんがやってる「無駄づかい」でしかならないわけだ

そうなると、今持ってるドルは塩漬けにしないといけない

そんことするぐらいならIMFに融資すれば、先進国のスタンスを保ちつつ、
長期的にさらにドルという蓄えを増やし、「直接金よこせ、踏み倒させろ」
と言ってくる韓国を牽制することもできる、一石三鳥以上の手段なわけだ

日本政府、IMFに10兆円拠出 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww

おまけのコピペ
IMFが2000億ドル(20兆円)欲しいって言ったんだよ。
んで日本が「じゃあ俺が半分だしてやんよ」って言った。
ちびちび出すよりインパクトはでかいと思うよ。
全額でないのは残り半分は自称含む先進諸国御一同さま
と外貨保有高世界1位の国が出し合えばいいでしょ?
あれあれ?面子大事な中国様どしたの?出さないの?
G20の会合の時にはきっと発表してくれるよね?wktk
という状態。
いい外交カードを切ったんじゃね?

最近の政治状況に一言

ちょっと前の話になってしまうが、G20に出席した麻生総理。
IMF(国際通貨基金)に10兆円供出を約束して帰ってくる。
曰く「後世、歴史的な会議と呼ばれることになると思う」とのことだが、その10兆円は誰がどこから出すのか?
日本は800兆円の赤字がある。それなら10兆円位増えてもあんまり変らないってことなのか。
金が無い、無いって言ってなかったっけ?

でも、この件、世界のための日本という美名の下で、マスメディアの批判は無し。
そもそも、今の時代、IMF自体というアメリカ主導のシステムが発展途上国にどのように思われているのか。
日本は、今後もアメリカ主導の経済体制について行きますという宣言をしたようなものだ。
しかも、そのアメリカって、現時点では、まだ、ブッシュのアメリカでしょ。
今回、オバマが居ないところで、日本がIMFに10兆円を張ってよかったのか。
オバマの方向性は、国際協調なんだから、来年、日本がハシゴをはずされる危険性はないのか。

経済に全く素人の僕だが、これらの疑問って全く的をはずしている?
ちなみに、僕が、どの位、経済音痴なのかって言えば、例えば、麻生総理が読めなかった前場に関してだって、”まえば”か”ぜんば”か知らないが、この言葉自体、何の事かわからない。
大体、ダウって何だ?ってレベルだからね。

さて、先日、民主党の小沢さんが麻生総理に急遽、党首会談を提案した。
その日の夕方に、会談が実現って、小学生の「遊びましょ」じゃないんだから。
2人とも暇だったの?

小沢さんは、第二次補正予算を今国会で提出するように、総理に要求。
選挙より経済優先って言いながら、予算提出を来年にするって事の矛盾をついたらしい。

でも、麻生さんは、定額給付金の件をまとめきれないんだと思う。今国会に提出するなんて無理ですって周辺(笑)に言われてるんだろう。
おそらく、本音では、やってもやらなくてもどっちでもよかった。っていうか、元々関心なかったんだけど、公明党とかが「やってよ」っていうから、政策に入れたら、いろんな矛盾点が出てきて収拾がつかなくなった。

俺のせいじゃないって思ってると思うよ。
なんだかババ抜きのババみたいになってきた定額給付金。結局どこに着地するのか。ちょっと怖いもの見たさで興味深い。

一方、民主党もはがゆい。与党の第二次補正予算が出たら、民主党の経済対策を党首討論でぶつけて、その場で解散を迫るっていうのが大向う受けする手順なんだろうけど、小沢さんはそうはしないだろう。
でも、それは仕方が無いのかなぁ。
古来、権力者っていうのは、偏屈で疑い深い人も多い。っていうか最終的にはそういう人が権力を握ってきた。
最終的には秀吉は家康に、かなわなって事だよ。
恐らく、小沢さんの血には斬った張ったのヤクザ的なものは入ってないような気がする。根は、東北の農民だから、寝技しか出来ない。
体質的に、小泉さんが横須賀の博徒、麻生さんが筑豊の川筋者(人買い)の流れにあるのとは違うからね。

そうこうしているうちに、元厚生事務次官へのテロとも見える殺傷事件が起きた。
テレビでのキャスター、コメンテーターは必ず、枕詞のように”どんなことがあったとしても殺人というのは卑劣な行為です”をつけるいつものお約束。
とりあえず、全員が言わなくてもと思う。

ネットでは、事件の痛ましさを嘆くよりも、この事件に対する厚生省関係者の「今回の事件は見当がつかない。」っていう発言が一斉に槍玉に(19日の深夜2:00頃)。
改めて、多くの人が潜在的に持っているマグマのような熱い怒りを再認識。

怒りのハケ口をみんな求めているんだろうな。こっちの方が大きな問題のような気もするが。

まさむね

高齢者問題から逃げた筑紫哲也

筑紫哲也の最後の多事争論web版を見た。

内容を抜粋する。

政治っていうのは古典的には、世代の間でパイを奪い合う。
若い世代のために、これからの世代のためにどのくらいお金を使うか。
世の中につくしてきた高齢者にどれくらいお金を使うか、

どっちに配分を多くしたらいいのかというのが政治の選択肢であるはずなんですね。
私達の国の今のおかしさっていうのは何なのかというのは実はどっちにも行っていない。

問題ははっきりしている。
問題はここにあるんだということはまずははっきりしないと何事もはじまらない。
その上で、それにむかって闘うのか、もう、それに負けるのか
そこが私達に迫られている選択肢だろうと思います。

筑紫さんは最後まで、自分の主張をしないで、なんとなく日本、国家、政治、行政をゆるく批判する人だった。また、自分を支えてくれた内輪の人間、そして、自分のファン層には格別の配慮をする人だった。
彼が”一流”のジャーナリストの位置をキープし続ける事が出来たのは、おそらく、この気遣い力のお陰に違いない。
最後の多事争論においても高齢者に対して配慮したいい方で物事の本質をずらす。彼は最後まで、高齢者問題から逃げた。結論を出さなかった。恐らく、問題であるという事はわかっていただろうに、だ。

しかも、彼は同じ動画の中で、自分はTVではほとんどやりたい事が出来なかったと弱毒を吐く。
散々、電波を私物化して(宮崎哲哉氏談)おきながら、どこまで自分勝手な人なんだろうと思わざるを得ない。

さて、筑紫さんが最後の提示した問題だが、現代の日本は明らかに高齢者に金を使いすぎだ。
彼らが貧しい人々というなら、それもわからないではないが、彼らは裕福なのだ。65歳以上の貯蓄残高(2,423万円)は、全世帯の1.4倍になっているという報告もある。

後期高齢者医療制度に対する高齢者達の反対に関しても、よく考えると、理解不能だ。
どうせ払うものを天引きするのがどこが問題なのか。
75歳以上という線引きに関しては、行政として、高齢者医療費の伸びを抑えようとするのは当然のことではないか。

はっきり言って、治療を受ける必要のない高齢者がこぞって通院している様は、何とかならないものか。

僕はC型肝炎の治療で毎週、土曜日に家の近くの総合病院に通院しているが、こんなスケジュールだ。

午前8時に受付
午前9時に診療開始
午前10時に採血の順番が来る。(採血自体は10分位で終わる)
午後11時に採血検査の結果を踏まえて医師の診療
午後12時にインターフェロンの注射

毎回、4時間もの時間を取られる。そして、僕のライバル達は勿論、ほとんどが高齢者達だ。

しかし、政治は彼らを重要な票田と考えているから、彼らに無理を強いる事はない。
定額給付金に関しても、いつの間にか、高齢者には8000円を上乗せするという話になっており、誰も反論しない。
子供に対して、余分に8000円を与えるのはわかる。子供達はこれからの消費者だから、お金を使うことの楽しさを教えるという意味もあるんだろう。
だけど、高齢者にお金を与えても、おそらく貯蓄に回るだけだろう。誰でもわかる話を誰も言い出さないのはどうしたものか。

そういう意味で、筑紫さんに提示した問題に対して英断する政治家の出現を待ちたい。
それは、麻生さんでも、小沢さんでもないのは確かだ。

何故ならば、麻生さんや小沢さんのような裕福な高齢者予備軍が、高齢者に対して我慢しろとは言えないからだ。
何とかならないものか。

まさむね

米大統領選挙、オバマ氏当選

米大統領選で民主党候補のオバマ上院議員が勝利した。
歓喜する人々を見るとこちらも感動してしまった。アメリカ大統領選っていいなぁ。

報道によると公約は以下のようなものだという。

 

銀行への公的資金投入。
住宅ローン債務者救済。
公共事業に、約2兆5000億円を投入。
中間層の労働者への減税。
16カ月以内の米軍戦闘部隊のイラクからの撤退。
アフガンやパキスタンでのアルカイダ掃討作戦の強化。

CHANGEというスローガンの割には、普通で目新しい感じがしないのは僕だけだろうか。
行政システムや政治システムの変革といった根本的なCHANGEではないのは、アメリカは、そのあたりのシステムが既に出来上がっているからなのであろうか。

恐らく、黒人初の大統領誕生といった、大きな意味でのアメリカの歴史のCHANGEなのだろう。
ただ、オバマ氏自身はこの点はあまり強調されていないように思われる。
まだまだいろいろと事情があるんだろうな。

ところで、僕が気になっているのは、今回の選挙でネイティブアメリカン達の投票行動だ。黒人の95%、スパニッシュの65%がオバマ氏支持だったらしいけど、彼らはどうだったのだろう。
アメリカやカナダの田舎町に行くと場末のバー兼ストリップショー権カジノみたいなところで彼らって、たむろしているでしょ。
彼らの暗い目から見たら、オバマ氏ってどのように映るのだろうか。

小浜市とか小浜温泉の人々なんてどうでもいいから、そういうところを報道してもらいたい。

まさむね

民主党は小沢待受など配っている場合か

ozawa.gif民主党は、小沢さんの携帯着せ替えツールとか配っている場合じゃないと思う。

僕はこの待受け画像を見て、最近、体調が思わしくない小沢さんに不幸があったのかと思ってしまった。

一方、麻生首相が定額減税、地方への緊急給付金、住宅ローン減税、金融機能強化法修正等を含む追加経済対策を今月末に発表するそうだ。
それに伴い、解散/総選挙に関しては、年内という線は無くなった(マスコミの報道なのでいつも通りアテにならかいかもしれないけど。)。
麻生首相の、「政局より政策」「景気対策第一」という錦の御旗の前では、与党も野党も、マスコミも説得力のある反論が出来ないでいるのが現状である。

これは、どんどん、麻生首相の思うがままの状況になってきているのではないだろうか。
しかし、彼は運がいい。
世界同時金融不況、日本では異常な円高、株安といういわゆる”麻生さんのせいではない”大津波が来てくれたのだ。
これを機に、元々、バラマキ大好き体質だった麻生さんの経済政策がほとんど批判される事が無く、支持される状況になってきている。
誰も先の事なんてわからないのだから、出来る限りの対応をしようって話になりやすいく、だから、畢竟、バラマキに対して文句が言いにくくなってしまうのだ。

しかも、その財源は、元々民主党が自身の政策の財源として主張していた埋蔵金だという。
政府・自民党はずっと否定してきた埋蔵金だが、いつの間にか、その存在を前提にして話が進んでいるのだ。
また、民主党からの要求で一般財源化したガソリン税も使うという。道路の話はどうなったのか?

そうなってくると、これらの麻生首相の政策が実現した後、現在の民主党があてにしている財源が既に無くなっている可能性もある。
万が一、来年の総選挙で民主党が政権を取ったとしても、その政策が実現出来ないような状況を作ってしまおうという事なのか。
これは、民主党に使われてしまうなら、それより前に使っちゃおうという意地悪にも見える。
さすが筑豊の川筋者の血を引く麻生首相。喧嘩は上手だ。

それにしても、解散権というのは何と強い権利なのだろう。
それは、例えば、100M走において、特定のランナーにスターターの権利が与えられているようなものだ。
相手の緊張感が切れてきたりして、最も、スタートしてほしくなく、自分にとってはベストのタイミングで、ピストルが撃てるのだから、これは、与党にとって圧倒的に有利な権利なのだ。

マスメディアは、このピストルを撃つタイミングに関して、今まで外しまくってきた。10月26日、11月2日、11月9日、11月30日と。
恐らく、このマスコミの体たらくは、彼らが、過去の解散例のからの類推という永田町的常識という目でしか、状況を見られなくなってきている事の証拠であろう。
しかし、小泉さんの郵政解散以降、その常識は既に無くなっているのにだ。

また、一方、情けないのが民主党だ。
携帯着せ替えツールも情けないが、麻生首相のバー通いをいつまでも批判してみたり、インドの首相との会合をキャンセルしたり、党首討論から逃げたり、新テロ特措法の審議に関する方針を変えたり、創価学会問題を取り下げたり、マルチ問題をひきづったり...
なんともやっている事がヌルい。

もし、民主党にここで起死回生が打てるとしたら、(勿論、民主党も準備をしていると思うけど)誰しもが納得出来るような、しかも、自民党には出来ないような経済対策案を、即急に提示する事である。
しかも先に発表してしまったマニュフェストとの整合性も取らなくてはならない。

ここは、いかに解散に追い込むかという駆け引き力ではなく、政策力が試される局面だ。

まさむね

橋下と東国原の発言が一線を越えた

最近、政治家の発言が「ある一線を越えたな」と思わせるようねシーンを度々テレビで目撃する。

例えば、今月の23日、財政再建を進める橋下大阪知事と私学助成削減に反対する現役私立高校生との意見交換会があってその時の映像が広く報道された。
それぞれの窮状を涙を交えながら訴える高校生達。一人の女子高校生が言う。
「ちゃんと税金取っているなら、教育、医療、福祉に使うべきです。アメリカ軍とかに使ってる金の余裕があるのなら、ちゃんとこっち(教育)に金を回すべきです」
それに対して、橋下知事は「じゃあ、あなたが政治家になってそういう活動をやってください」とやり返した。

市民からの陳情に対して、「あなたが政治家になってやってください」と返した政治家の発言というのは今まであったのだろうか。

また、先日、「TVタックル」でこんな場面があった。
「800兆円もの借金を作ったのは一体、誰の責任なんだよ。」と叫ぶ大竹まこと。
それに対して、東国原宮崎県知事が応える。
「それは、そういう政策をする政治家を選んだ国民の責任です。だから800兆円の借金は国民のものです。」
こういう言い方をする評論家は今まで見た事はあった。しかし、政治家自らが、このような発言をしたのは始めて聞いた。

確かに、橋下さんも東国原さんも、特定の団体からではなく、圧倒的な選挙民からの支持を背景に知事になった2人だ。だから、思い切った事も言えるのだろう。
しかし、一昔前だったら「それを言っちゃあ お終いよ。」((C)渥美清)的な発言として相当反発を受けたに違いない。
しかし、問題発言とされるような気配はそれほど無いように思われる。

今までの政治家は常に弱者に対して、同情するという姿勢をとり続けてきた。
しかし、それに対して、僕たちは、どこか欺瞞の匂いを感じてきたことも確かだ。
だから、こういった正論を堂々と主張するという、新しい感覚の発言は歓迎すべきことなのかもしれない。
言いたい事を言い合える土壌っていうのが本来の民主主義の前提だからね。

でも、それは同時に、”同情への訴えかけ”という、今まで弱者(とされてきた人々)の武器をも無化させかねないって事に関してどうなんだろうか。
恐らく、江戸時代の昔から、庶民は”同情への訴えかけ”を一つの手段として権力側に対して、要求を突きつけてきた。
それは、時に、作法(手続き)としての陳情だったと思うけど、物事を決めていく一つのプロセスとして、とっても日本的に根付いていたんじゃないかな。
下の者がお上に何かを訴えるときは”涙流して”するっていう作法、それを見てお上は情状酌量して、温情を示して納得点を見つけるっていう作法ね。

ところが、この作法が段々崩れてきたんだと思う。恐らく、その一例が、橋下さんや東国原さんの発言の背景にあるじゃないかな。

これがいい事なのか、悪い事なのか、簡単には言えないが、政治家の発言は今後ますますこの流れに沿ったものとなっていく事だけは予想できる。

まさむね

野田聖子はエドはるみに話し方を教わった方がいい

選挙が段々近くなってきたようだ。
11月30日が有力らしい。

新聞とかテレビでは、解散風を察知しての、いろんな噂話がそのまま記事になってタレ流されている。
しかし、メディアは、取材源の秘匿という錦の御旗に隠れて、勝手に自分の会社に都合のいい流れを創作してるのがミエミエ?(解散・総選挙とかになると、大騒ぎになってテレビの視聴率は上がるし、新聞もそれなりに読まれるからね。)

町村派幹部って誰?
麻生総理周辺って誰?
小沢氏側近って誰?

そういった視聴者(読者)の???の目に、彼らは気付かないのかな?

でもよく考えてみれば、福田さんはその辞任会見で、経済対策、新テロ特措法、消費者庁創設に関して、自分が首相をしていたら、もうニッチもサッチ動かなくなったから、後に託したいっていう事だったんだけど、その作戦は見事に成功したよね。
福田って意外に読みが鋭いのかな?(自分の事、客観的に見られるし。)

しかし、本当に11月30日に総選挙はあるのだろうか?
民主党の思惑通りに世論が「総選挙をすべし」っていう流れにならないのが辛い。
総選挙よりも景気対策っていう麻生論理を論破出来ないのだ。

そうこうしているうちに、自民党、民主党、に、マルチ商法スキャンダルが出てきて、さらに国民はウンザリしはじめた。

特に迷走しているのが野田聖子消費者担当相だ。
筋から言えば、野田さんは日本アムウェイからのパーティ券の代金を返すべきじゃない。彼女の12年前の質問はなんらおかしい事はないと僕は思う。だって質問なんだもん。
また、同時に彼女は、マンナンライフの蒟蒻畑を一時、製造中止に追い込む(結果的にではあるが)べきではなかった。
一見無難な(リスクを負わなくて済む)解決法に寄り添って、筋の通った少数への抑圧ばかりやってる野田さんだが、それよりも、話し方にどうも愛嬌がない。

老婆心ながら言う。
エド・はるみさんあたりに、人前での話し方とか教えてもらった方がいいのではないか。

まさむね

麻生さん運が強いかも

解散/総選挙の日程がわからなくなってきた。
一説によると、来年の1月以降になる可能性もあるという。

解散権を握る麻生さんは、今回の米金融危機を言い訳にして、補正予算を通した。
新テロ特別措置法も、衆議院での3分の2を使わなくても、衆参、民主党が賛成して通しそうな勢いだ。
さらに、景気対策の第2弾として、与党に追加緊急経済対策の指示を出したという。
どんどん実績を上げているのだ。

麻生さんは、先日の予算委員会でこう述べた。

「解散というものを国民が望んでいるかといえば、私はそれよりまずは景気対策だという気持ちの方が強いと思う」

これは一定の説得力を持つ。ここで解散となって、選挙活動している間に、のっぴきならない状態になったら、大変な事になるかもしれないからね。
勿論、大変な事になるかどうかなんて実は、誰もわからないんだけど、そうなった場合どうするの?って言われたら、誰も反論できないのが今の状況。

しかし、こうなったら麻生さん、強いよね。
上記したように、ねじれ国会をものともせず、どんどん自分のやりたい事が出来る。
民主党は、解散してもらいたいもんだから、言う事を聞かざるを得ない。
でも、この緊急事態に、審議を引き延ばしてるとか、下らん事で反対しているって国民に思われたら、それこそ、民主党は国民の事を考えていないって印象になっちゃうからね。
また、民主党の麻生さんを攻める武器が、公明党の政教分離問題とか、大臣の失言とか、社保庁の不始末とか、いかんせん、緊急性が無いって言うのが、弱いよね。
それに、こんな時、小沢さん風邪ひいてるし。

という事で、現在、民主党をはじめ公明党、自民党内でも早く選挙をやりたい連中を手玉にとってる麻生さんって、政治力あるよね。
アメリカの金融危機という要因があったにせよ、こういった立場を作っちゃったんだから、小泉さん並みに、運がいい人かも。尤も、今のところの結果論だけどね。

さて、この総選挙に関して、総裁選の頃から日程は10月26日だとか、11月2日だとか、決定事項みたいに言ってきた朝日新聞をはじめとしたマスコミは、一体何だったの?
狼少年なの?反省したの?

そんな中、フリーのジャーナリストの上杉隆さんは一貫して、「麻生さんは、自分で実績を作らないうちは、解散しないよ、だから、11月初めの選挙なんてありえない」って言い続けてきた。
ほとんど、彼一人、そういい続けてきた。
今回の件で、上杉氏の慧眼に敬服するとともに、記者クラブっていうところがいかに、”空気”の中でしか動いていないって事がわかったよね。

彼の新著「ジャーナリズム崩壊」は、その記者クラブの問題点を鋭く突いているらしいんで、是非、読んでみたい。

まさむね

あの農水次官は何故、責任は無いと言ったの?

ちょっと前の話だが、事故米についてである。
最初、農水省の白須事務次官は「責任は一義的には食用に回した企業にある。立ち入り調査は不十分だったが、農水省に責任があるとは考えていない」と発言した。
ところが、その後、農水省に対する批判の声が湧き上がり、結局、謝罪、更迭に追い込まれた。

しかし、僕が気になったのは、この事務次官が何故、農水省に責任が無いと断言したのかということだ。
この発言の後、元々、官僚は責任感も、倫理観も無く、自己保身に走ったのだろうみたいな言い方、あるいは、最近の官僚は劣化していて、「こう言ったら、どうなる」みたいな見通しも出来なくなった、ようするに官僚馬鹿論的な言説が支配的になっていった。
しかし、本当に、彼らは無責任で馬鹿なのだろうか。

当たり前の事だが、官僚は法律に従って動いている。MA米に関して、その流通に関して、どういった法律の下に動いているのか、僕は知らないが、恐らく、食用に出来ない米に関しては、業者との間に、「食用に転用しない」趣旨を明記した契約をして取引をしているんだと思う。
一応、本当に食用に転用しないように調査に入るという契約項目もあったのかもしれない。

だとしたら(上記の契約云々っては僕の想像なので全く違った事情があったのかもしれないけど)、三笠フーズに結果として騙された農水省が悪かったというのは、どこかアンフェアな気がするのだ。無能力だったという批判はありえるとは思うけどね。
農水省は騙されて気の毒だという意見が、例は悪いかもしれないけど、オレオレ詐欺にひっかかった老婆が気の毒だ、というのと同じように全く聞かれなかったのは、僕は意外だった。

あるいは逆に農水省の役人が彼らを縛る法律を超えて、一次流通から、ブローカーを経てメーカー、販売店を調査して膨大な人的資源を使っていたとしたらどうなのだろうか。おそらく、そんな事をしていたら、農水省はパンクしてしまうだろう。
それより何も、こういった職務外の仕事を勝手にする事自体の方が問題だろう。

実は、僕たちは、官僚に関して、彼らが何を考えているのか、あまりにも知らないのではないか。
たまに、官僚OBという人々がテレビに出てきて、いろいろと批判はしているが、それは、無駄が多いとか、天下りはひどいといった紋切型の言葉だけしか聞かれない。

白洲事務次官は、何故、農水省に責任は無いと言ったのか、本当の事を今からでも聞きたい。

まさむね

タロウ対イチロー、楽しくなってきた。

麻生総理の所信表明演説、それに対する小沢民主党代表の代表質問が行われた。

既に戦闘モードに入った感じで、与党側は、民主党に質問。それに応えて、民主党は逆に所信表明演説(民主党のマニュフェスト)を披露した。

改めて思うのは、政治ってプロレスに似ているという事。

彼らは、お互いに闘っているように見えて、実は国民に闘いを見せている。
彼らは、どちらが強いのかではなく、どちらが強く見えるのかを競っているのだ。
そういう意味で、政治はプロレスに似ているのである。
そして、そのどちらが強く見えたのかを国民が選ぶ機会が総選挙だ。

それではこのプロレスどちらが勝つのだろうか。

麻生さんは、自民党総裁選の演説で、小沢一郎に勝つことが自分の天命であると宣言した。
小沢さんは、麻生首相が誕生した時に、誰がなっても同じと言い放ち、格上だという存在感を見せた。
そして、今回の国会でのお互いの主張。
麻生さんは明らかに、小沢さんを国民の面前でガチンコで叩こうとして、仕切りに挑発を続ける。
一方、小沢さんは、正面衝突はかわして、、大物のイメージのまま国民の審判を仰ごうとしている。

しかし、ここに来て、アメリカの金融状況という要素も現れ、選挙の時期が流動的になってきた。
解散権を持つ麻生さんが精神的に有利な状況が生れてきたようにも思える。
これは、選挙をやるぞ、やるぞと見せかけて、相手を兵糧攻めにする可能性も出てきたということだ。
麻生さんの解散をしない理由は、「こんな大事なときに、国民生活を守らなくてどうする」という理論だ。(尤も、そのあたりは、選挙を早くやれという公明党や自民党内勢力との折り合いがつけばの話ではあるのだが…)

一方、国民生活が第一としてきた小沢さん、麻生さんの上記の理論を撃破できるのか?

筑豊の川筋者が見せる仁侠系打撃技と、東北の農民的粘り強い寝技という、西と東の日本文化戦争という様相を呈してきた。

今後、通をうならさせるプロレスとして展開していけるのだろうか。
楽しい見世物は続く。

まさむね