民主党は小沢待受など配っている場合か

ozawa.gif民主党は、小沢さんの携帯着せ替えツールとか配っている場合じゃないと思う。

僕はこの待受け画像を見て、最近、体調が思わしくない小沢さんに不幸があったのかと思ってしまった。

一方、麻生首相が定額減税、地方への緊急給付金、住宅ローン減税、金融機能強化法修正等を含む追加経済対策を今月末に発表するそうだ。
それに伴い、解散/総選挙に関しては、年内という線は無くなった(マスコミの報道なのでいつも通りアテにならかいかもしれないけど。)。
麻生首相の、「政局より政策」「景気対策第一」という錦の御旗の前では、与党も野党も、マスコミも説得力のある反論が出来ないでいるのが現状である。

これは、どんどん、麻生首相の思うがままの状況になってきているのではないだろうか。
しかし、彼は運がいい。
世界同時金融不況、日本では異常な円高、株安といういわゆる”麻生さんのせいではない”大津波が来てくれたのだ。
これを機に、元々、バラマキ大好き体質だった麻生さんの経済政策がほとんど批判される事が無く、支持される状況になってきている。
誰も先の事なんてわからないのだから、出来る限りの対応をしようって話になりやすいく、だから、畢竟、バラマキに対して文句が言いにくくなってしまうのだ。

しかも、その財源は、元々民主党が自身の政策の財源として主張していた埋蔵金だという。
政府・自民党はずっと否定してきた埋蔵金だが、いつの間にか、その存在を前提にして話が進んでいるのだ。
また、民主党からの要求で一般財源化したガソリン税も使うという。道路の話はどうなったのか?

そうなってくると、これらの麻生首相の政策が実現した後、現在の民主党があてにしている財源が既に無くなっている可能性もある。
万が一、来年の総選挙で民主党が政権を取ったとしても、その政策が実現出来ないような状況を作ってしまおうという事なのか。
これは、民主党に使われてしまうなら、それより前に使っちゃおうという意地悪にも見える。
さすが筑豊の川筋者の血を引く麻生首相。喧嘩は上手だ。

それにしても、解散権というのは何と強い権利なのだろう。
それは、例えば、100M走において、特定のランナーにスターターの権利が与えられているようなものだ。
相手の緊張感が切れてきたりして、最も、スタートしてほしくなく、自分にとってはベストのタイミングで、ピストルが撃てるのだから、これは、与党にとって圧倒的に有利な権利なのだ。

マスメディアは、このピストルを撃つタイミングに関して、今まで外しまくってきた。10月26日、11月2日、11月9日、11月30日と。
恐らく、このマスコミの体たらくは、彼らが、過去の解散例のからの類推という永田町的常識という目でしか、状況を見られなくなってきている事の証拠であろう。
しかし、小泉さんの郵政解散以降、その常識は既に無くなっているのにだ。

また、一方、情けないのが民主党だ。
携帯着せ替えツールも情けないが、麻生首相のバー通いをいつまでも批判してみたり、インドの首相との会合をキャンセルしたり、党首討論から逃げたり、新テロ特措法の審議に関する方針を変えたり、創価学会問題を取り下げたり、マルチ問題をひきづったり...
なんともやっている事がヌルい。

もし、民主党にここで起死回生が打てるとしたら、(勿論、民主党も準備をしていると思うけど)誰しもが納得出来るような、しかも、自民党には出来ないような経済対策案を、即急に提示する事である。
しかも先に発表してしまったマニュフェストとの整合性も取らなくてはならない。

ここは、いかに解散に追い込むかという駆け引き力ではなく、政策力が試される局面だ。

まさむね

橋下と東国原の発言が一線を越えた

最近、政治家の発言が「ある一線を越えたな」と思わせるようねシーンを度々テレビで目撃する。

例えば、今月の23日、財政再建を進める橋下大阪知事と私学助成削減に反対する現役私立高校生との意見交換会があってその時の映像が広く報道された。
それぞれの窮状を涙を交えながら訴える高校生達。一人の女子高校生が言う。
「ちゃんと税金取っているなら、教育、医療、福祉に使うべきです。アメリカ軍とかに使ってる金の余裕があるのなら、ちゃんとこっち(教育)に金を回すべきです」
それに対して、橋下知事は「じゃあ、あなたが政治家になってそういう活動をやってください」とやり返した。

市民からの陳情に対して、「あなたが政治家になってやってください」と返した政治家の発言というのは今まであったのだろうか。

また、先日、「TVタックル」でこんな場面があった。
「800兆円もの借金を作ったのは一体、誰の責任なんだよ。」と叫ぶ大竹まこと。
それに対して、東国原宮崎県知事が応える。
「それは、そういう政策をする政治家を選んだ国民の責任です。だから800兆円の借金は国民のものです。」
こういう言い方をする評論家は今まで見た事はあった。しかし、政治家自らが、このような発言をしたのは始めて聞いた。

確かに、橋下さんも東国原さんも、特定の団体からではなく、圧倒的な選挙民からの支持を背景に知事になった2人だ。だから、思い切った事も言えるのだろう。
しかし、一昔前だったら「それを言っちゃあ お終いよ。」((C)渥美清)的な発言として相当反発を受けたに違いない。
しかし、問題発言とされるような気配はそれほど無いように思われる。

今までの政治家は常に弱者に対して、同情するという姿勢をとり続けてきた。
しかし、それに対して、僕たちは、どこか欺瞞の匂いを感じてきたことも確かだ。
だから、こういった正論を堂々と主張するという、新しい感覚の発言は歓迎すべきことなのかもしれない。
言いたい事を言い合える土壌っていうのが本来の民主主義の前提だからね。

でも、それは同時に、”同情への訴えかけ”という、今まで弱者(とされてきた人々)の武器をも無化させかねないって事に関してどうなんだろうか。
恐らく、江戸時代の昔から、庶民は”同情への訴えかけ”を一つの手段として権力側に対して、要求を突きつけてきた。
それは、時に、作法(手続き)としての陳情だったと思うけど、物事を決めていく一つのプロセスとして、とっても日本的に根付いていたんじゃないかな。
下の者がお上に何かを訴えるときは”涙流して”するっていう作法、それを見てお上は情状酌量して、温情を示して納得点を見つけるっていう作法ね。

ところが、この作法が段々崩れてきたんだと思う。恐らく、その一例が、橋下さんや東国原さんの発言の背景にあるじゃないかな。

これがいい事なのか、悪い事なのか、簡単には言えないが、政治家の発言は今後ますますこの流れに沿ったものとなっていく事だけは予想できる。

まさむね

野田聖子はエドはるみに話し方を教わった方がいい

選挙が段々近くなってきたようだ。
11月30日が有力らしい。

新聞とかテレビでは、解散風を察知しての、いろんな噂話がそのまま記事になってタレ流されている。
しかし、メディアは、取材源の秘匿という錦の御旗に隠れて、勝手に自分の会社に都合のいい流れを創作してるのがミエミエ?(解散・総選挙とかになると、大騒ぎになってテレビの視聴率は上がるし、新聞もそれなりに読まれるからね。)

町村派幹部って誰?
麻生総理周辺って誰?
小沢氏側近って誰?

そういった視聴者(読者)の???の目に、彼らは気付かないのかな?

でもよく考えてみれば、福田さんはその辞任会見で、経済対策、新テロ特措法、消費者庁創設に関して、自分が首相をしていたら、もうニッチもサッチ動かなくなったから、後に託したいっていう事だったんだけど、その作戦は見事に成功したよね。
福田って意外に読みが鋭いのかな?(自分の事、客観的に見られるし。)

しかし、本当に11月30日に総選挙はあるのだろうか?
民主党の思惑通りに世論が「総選挙をすべし」っていう流れにならないのが辛い。
総選挙よりも景気対策っていう麻生論理を論破出来ないのだ。

そうこうしているうちに、自民党、民主党、に、マルチ商法スキャンダルが出てきて、さらに国民はウンザリしはじめた。

特に迷走しているのが野田聖子消費者担当相だ。
筋から言えば、野田さんは日本アムウェイからのパーティ券の代金を返すべきじゃない。彼女の12年前の質問はなんらおかしい事はないと僕は思う。だって質問なんだもん。
また、同時に彼女は、マンナンライフの蒟蒻畑を一時、製造中止に追い込む(結果的にではあるが)べきではなかった。
一見無難な(リスクを負わなくて済む)解決法に寄り添って、筋の通った少数への抑圧ばかりやってる野田さんだが、それよりも、話し方にどうも愛嬌がない。

老婆心ながら言う。
エド・はるみさんあたりに、人前での話し方とか教えてもらった方がいいのではないか。

まさむね

麻生さん運が強いかも

解散/総選挙の日程がわからなくなってきた。
一説によると、来年の1月以降になる可能性もあるという。

解散権を握る麻生さんは、今回の米金融危機を言い訳にして、補正予算を通した。
新テロ特別措置法も、衆議院での3分の2を使わなくても、衆参、民主党が賛成して通しそうな勢いだ。
さらに、景気対策の第2弾として、与党に追加緊急経済対策の指示を出したという。
どんどん実績を上げているのだ。

麻生さんは、先日の予算委員会でこう述べた。

「解散というものを国民が望んでいるかといえば、私はそれよりまずは景気対策だという気持ちの方が強いと思う」

これは一定の説得力を持つ。ここで解散となって、選挙活動している間に、のっぴきならない状態になったら、大変な事になるかもしれないからね。
勿論、大変な事になるかどうかなんて実は、誰もわからないんだけど、そうなった場合どうするの?って言われたら、誰も反論できないのが今の状況。

しかし、こうなったら麻生さん、強いよね。
上記したように、ねじれ国会をものともせず、どんどん自分のやりたい事が出来る。
民主党は、解散してもらいたいもんだから、言う事を聞かざるを得ない。
でも、この緊急事態に、審議を引き延ばしてるとか、下らん事で反対しているって国民に思われたら、それこそ、民主党は国民の事を考えていないって印象になっちゃうからね。
また、民主党の麻生さんを攻める武器が、公明党の政教分離問題とか、大臣の失言とか、社保庁の不始末とか、いかんせん、緊急性が無いって言うのが、弱いよね。
それに、こんな時、小沢さん風邪ひいてるし。

という事で、現在、民主党をはじめ公明党、自民党内でも早く選挙をやりたい連中を手玉にとってる麻生さんって、政治力あるよね。
アメリカの金融危機という要因があったにせよ、こういった立場を作っちゃったんだから、小泉さん並みに、運がいい人かも。尤も、今のところの結果論だけどね。

さて、この総選挙に関して、総裁選の頃から日程は10月26日だとか、11月2日だとか、決定事項みたいに言ってきた朝日新聞をはじめとしたマスコミは、一体何だったの?
狼少年なの?反省したの?

そんな中、フリーのジャーナリストの上杉隆さんは一貫して、「麻生さんは、自分で実績を作らないうちは、解散しないよ、だから、11月初めの選挙なんてありえない」って言い続けてきた。
ほとんど、彼一人、そういい続けてきた。
今回の件で、上杉氏の慧眼に敬服するとともに、記者クラブっていうところがいかに、”空気”の中でしか動いていないって事がわかったよね。

彼の新著「ジャーナリズム崩壊」は、その記者クラブの問題点を鋭く突いているらしいんで、是非、読んでみたい。

まさむね

あの農水次官は何故、責任は無いと言ったの?

ちょっと前の話だが、事故米についてである。
最初、農水省の白須事務次官は「責任は一義的には食用に回した企業にある。立ち入り調査は不十分だったが、農水省に責任があるとは考えていない」と発言した。
ところが、その後、農水省に対する批判の声が湧き上がり、結局、謝罪、更迭に追い込まれた。

しかし、僕が気になったのは、この事務次官が何故、農水省に責任が無いと断言したのかということだ。
この発言の後、元々、官僚は責任感も、倫理観も無く、自己保身に走ったのだろうみたいな言い方、あるいは、最近の官僚は劣化していて、「こう言ったら、どうなる」みたいな見通しも出来なくなった、ようするに官僚馬鹿論的な言説が支配的になっていった。
しかし、本当に、彼らは無責任で馬鹿なのだろうか。

当たり前の事だが、官僚は法律に従って動いている。MA米に関して、その流通に関して、どういった法律の下に動いているのか、僕は知らないが、恐らく、食用に出来ない米に関しては、業者との間に、「食用に転用しない」趣旨を明記した契約をして取引をしているんだと思う。
一応、本当に食用に転用しないように調査に入るという契約項目もあったのかもしれない。

だとしたら(上記の契約云々っては僕の想像なので全く違った事情があったのかもしれないけど)、三笠フーズに結果として騙された農水省が悪かったというのは、どこかアンフェアな気がするのだ。無能力だったという批判はありえるとは思うけどね。
農水省は騙されて気の毒だという意見が、例は悪いかもしれないけど、オレオレ詐欺にひっかかった老婆が気の毒だ、というのと同じように全く聞かれなかったのは、僕は意外だった。

あるいは逆に農水省の役人が彼らを縛る法律を超えて、一次流通から、ブローカーを経てメーカー、販売店を調査して膨大な人的資源を使っていたとしたらどうなのだろうか。おそらく、そんな事をしていたら、農水省はパンクしてしまうだろう。
それより何も、こういった職務外の仕事を勝手にする事自体の方が問題だろう。

実は、僕たちは、官僚に関して、彼らが何を考えているのか、あまりにも知らないのではないか。
たまに、官僚OBという人々がテレビに出てきて、いろいろと批判はしているが、それは、無駄が多いとか、天下りはひどいといった紋切型の言葉だけしか聞かれない。

白洲事務次官は、何故、農水省に責任は無いと言ったのか、本当の事を今からでも聞きたい。

まさむね

タロウ対イチロー、楽しくなってきた。

麻生総理の所信表明演説、それに対する小沢民主党代表の代表質問が行われた。

既に戦闘モードに入った感じで、与党側は、民主党に質問。それに応えて、民主党は逆に所信表明演説(民主党のマニュフェスト)を披露した。

改めて思うのは、政治ってプロレスに似ているという事。

彼らは、お互いに闘っているように見えて、実は国民に闘いを見せている。
彼らは、どちらが強いのかではなく、どちらが強く見えるのかを競っているのだ。
そういう意味で、政治はプロレスに似ているのである。
そして、そのどちらが強く見えたのかを国民が選ぶ機会が総選挙だ。

それではこのプロレスどちらが勝つのだろうか。

麻生さんは、自民党総裁選の演説で、小沢一郎に勝つことが自分の天命であると宣言した。
小沢さんは、麻生首相が誕生した時に、誰がなっても同じと言い放ち、格上だという存在感を見せた。
そして、今回の国会でのお互いの主張。
麻生さんは明らかに、小沢さんを国民の面前でガチンコで叩こうとして、仕切りに挑発を続ける。
一方、小沢さんは、正面衝突はかわして、、大物のイメージのまま国民の審判を仰ごうとしている。

しかし、ここに来て、アメリカの金融状況という要素も現れ、選挙の時期が流動的になってきた。
解散権を持つ麻生さんが精神的に有利な状況が生れてきたようにも思える。
これは、選挙をやるぞ、やるぞと見せかけて、相手を兵糧攻めにする可能性も出てきたということだ。
麻生さんの解散をしない理由は、「こんな大事なときに、国民生活を守らなくてどうする」という理論だ。(尤も、そのあたりは、選挙を早くやれという公明党や自民党内勢力との折り合いがつけばの話ではあるのだが…)

一方、国民生活が第一としてきた小沢さん、麻生さんの上記の理論を撃破できるのか?

筑豊の川筋者が見せる仁侠系打撃技と、東北の農民的粘り強い寝技という、西と東の日本文化戦争という様相を呈してきた。

今後、通をうならさせるプロレスとして展開していけるのだろうか。
楽しい見世物は続く。

まさむね

民主党は、都会向きの顔も作るべきだ

民主党の政策があまりにも、地方重視である事を先日(28日)述べたが、確かに、そのマニュフェストは都市住民向けではない。

恐らく、都市民は、政治によって何かしてもらったという実体験があまりにも希薄だ。
何らかの利益配分を得たという実感が無いのだ。

前回の2005年の衆議院議員選挙(いわゆる郵政選挙)において、東京では自民党の圧勝であったが、これは、郵政民営化が都市民に支持されたわけではないだろう。
都市に住んでいると、郵便局が公社であろうと、株式会社であろうと、実はどうでもいいことである。

それよりも、エンターテイメントとして、選挙に動員されてしまい、結果として自民党に大勝を与えてしまったのだと思う。
私も、何の義理も無いのに、思わず無名の自民党新人候補(松本洋平君)に投票してしまったが、彼は当選後、一体何をしてくれたのだろう?
最近、彼のズーッと張りっぱなしの選挙ポスターが、どれも色あせてきているのが気になる。

恐らく、今回も都市民は、より”面白い”仕掛けをする方に投票するだろう。
よくも悪くも、それが都市民の現実だと思う。
テレビのニュース番組は盛んに問題は政策だと言っているが、都市民にとっては、それは建前だと思う。煎じ詰めて言えば、都市民にとっての選挙は、”面白さ”投票であるのだ。

民主党はそのあたり、党全体として理解しているのであろうか。
テレビCMで、小沢一郎のスライドショーが、東京でも流れているが、あれは、どう見ても、田舎向けのドブ板PRだ。
すぐに、東京では、CMは、都会用バージョンに差し替えるべきだと思う。

候補者に関しては3つ提案がある。これが実現出来れば、民主党は必ず勝てる。

一つは前々から言われているが小沢一郎が東京12区、公明党の太田さんの選挙区から、比例というすべり止め無しで打って出る事。選挙後の連立の可能性を考えて、などという思いっきりの悪い事を考えている場合ではない。
恐らく、民主党の東京用のCMは、その小沢の決意を表現するようなモノにすればいいのではないか。

さらに、蓮舫を東京一区の与謝野馨のところからでも立たせる。衆議院に鞍替えさせるのだ。
この人選がベストではないかもしれないが、女性に支持者の少ない民主党としては、いずれにしても都市の女性向けのサプライズが必要だと思う。

そして、もう一つは、小泉孝太郎を説得して民主党公認候補として、進次郎が出馬を表明した横須賀に立てる事。まぁこれは、無理かな?

まさむね

中山成彬さんって何なの?

中山成彬国交相が失言に失言を重ね、最後に失言を吐き、辞任をし、さらに失言を上塗りしている。

一体、彼は何なのだろうか?妖怪なの?

あるいは、麻生首相の足を引っために、国交相を受けたのだろうか?裏切り者?
さて、麻生さんは元々、、この人を大臣にするつもりなかったという。
自称・影のフィクサー森喜朗氏が、「町村派にもう一つ大臣の座をくれないと、首相指名選挙で小沢に投票するぞ」と脅し、この人を推薦。
麻生さんは、それではしかたがないとばかりに、行革相のポストを与えようとしたら、「中山家は、私は勿論、妻も子供も財務省出身なのに、行革相など出来るか!!」と超傲慢な反発をし、しかたなく、国交相に。

そうしたら、今回の始末だ。

「成田闘争に参加した農民はゴネ得だ。」発言。これは、結果としてそう(最後まで反対を貫いた農民が金銭的に得をした)言えるのかもしれないというだけの話だ。
元々、農民達の闘争は政府による土地強奪に対する反発がきっかけで、それは理念的に正統なものだったはずだ。
中山さんのこの発言は、その正統性の理念を理解できていないとしか思えない。そういう意味で頭の悪い(理解力不足)失言である。

「日本は単一民族だ。」これは、話をわかりやすくするために、流れで口から漏れてしまったという、うっかりタイプの失言だと思う。
中山さん、さすがに、アイヌの存在を知らなかったわけではないだろう。
あるいは、過去に、中曽根さんを初め、鈴木宗男さん、平沼さんや麻生さん達が同種の失言を繰り返して苦境に追い込まれていった事実を知らなかったわけではないだろう。
いや、知らなかったの?忘れたの?記憶力も弱いの?

問題は、日教組関連の発言だ。
「大分県教委の体たらくなんて日教組(が原因)ですよ。日教組の子供なんて成績が悪くても先生になるのですよ。だから大分県の学力は低いんだよ」とか、「日本の教育のがんは日教組だと思っている」とか、もう止められなくなっ
た。下痢便的失言だ。
しかも、辞任ということになった後も、「教育に関心を持ってもらうきっかけになればいい」とか「自分の職をかけても子供たちのことを考えた」と下痢便の残り汁を、さらに垂れ流し続けている。
もし、彼が強弁しているように、これが確信犯的な行動だとしたら、彼の、日教組がダメだという論拠があまりにも稚拙だし、それに関して国民を納得出来るだけのデータも持っていないような気がする。
彼は、ただ、感情的になっているだけで、全く戦略が感じられないのだ。

日教組に関する問題提起自体は傾聴に値するので、言い方、やり方の失敗はある意味、残念だよね。

いずれにしても、この人、頭が悪すぎる。

まさむね

民主党公約には我慢しよう

総選挙を前にして民主党のマニフェストが徐々に明らかになって来ている。
目玉となる政策は以下だ。

高速道路の無料化
子ども手当創設
公立高校の授業料無料
農業者戸別所得補償
年金基礎部分への公費投入
揮発油税の暫定税率の廃止

少し考えればわかる事なのだが、これらの施策によって直接恩恵を受ける層というは、かなり限られている。

以下のような人(架空の設定)にとって、あまりに篤いのだ。

群馬県嬬恋村でキャベツ農業を営む田代慎太郎さん(55)。国民年金は今まで、一度も払っていない。
妻と2人の息子、長男の嫁、3人の孫の8人の大家族。
長男は、浩さん(30)、高卒。地元出身で運送会社の下請けで個人で、遠距離トラックの運転手をしている。
子宝に恵まれて、優香ちゃん(5)を先頭に、旬君(3)と彩夏ちゃん(1)の3人の子供がいる。
同居の次男の大樹さん(17)は、地元の公立農業高校生。暴走族に入っている。

逆に、以下のような人(架空の設定)にとっては、全くメリットがない。

中野区のワンルームマンションに住むIT関連会社の契約社員の工藤幸司さん(39)、大卒、青森県出身。
将来の不安もあって、律儀に国民年金は払い続けている。
彼女もいないし、勿論、結婚の予定もない。
自動車は必要ないので、免許すら持っていない。趣味はパソコン。

僕の周りには、明らかに上記の工藤さんに近いタイプが圧倒的だ。
しかし現在、30才代後半の男性の未婚率は30%を超えているし、都会での自家用車の所有率も段々減っているという。
民主党はこれらの層の存在自体を無視するつもりなのだろうか。黙って税金払ってればいい存在だと認識しているのだろうか。

もともと、民主党が掲げるリベラリズムは、いろんな価値観を持った人々が共生して生きていける社会の実現だったはずなのに、明らかにある種の生き方をする(極めて保守的な)人々を支持する政策群をどう解釈すればいいのか。
選挙に勝たなければならないという至上命題によって、その理念を封印してしまったのだろうか。

しかし、それでも僕は次回の選挙では、民主党を支持したい。
選挙によって、政権交代が行われ、官僚と政治家の癒着が一旦は切れるというところに可能性を感じるからだ。
民主党は、公務員の給与を20%カットするなど、霞ヶ関の予算の分配に大いにメスを入れることによって、財源の確保をするという。
もし政権を奪取したら、そのお手並み拝見だ。

予算組み替えで確保された財源の本来の民主党らしい使い道は、小沢一郎の次の世代に考えてもらえばいいというのが僕の考えだ。

まさむね

福田首相の最後っ屁

fukuda.gif福田首相の辞任会見で記者の質問に応えた「あなたとは違うんです。」というセリフは、早くも今年の流行語大賞になるのではと言われている。

最初、NHKの生中継で聞いた時、これは月9ドラマ「CHANGE」で、木村拓也が与党総裁に立候補した時の演説の最後の締めの言葉「僕の全ては、みなさんと同じです。」に対抗した福田さん一流の嫌味ではないかと思った。

しかし、この一言は、まるでイタチの最後っ屁のように、最後に強烈なインパクトの悪臭を残したてくれたよね。

そして、最新のぶら下がり会見でも、こんな見苦しいやりとりをしている。

記者:消費者庁を仮に作ったとしても、こういった事(汚染米問題)がまた起きるのではないでしょうか?
福田:じゃあどうしたらいいと思います?どうしたらいい?どうしたらいいかな?

記者:行政府を監督するのは内閣総理大臣だと思うんですが...
福田:末端まで?全部?大変だな。総理大臣も...

最後っ屁が飛び出したケツの穴が、小さいながら、まだダラダラと空いていて、体内の腐臭が無責任に漏れ続けているっていう感じだろうか。
最初から、福田さんというのは、顔は地味だが屁は臭そうな爺さんだなって思っていたんだけど、嫌な予感は的中してしまった。

もう、辞任直前だから、後はどうにでもなれってことなんだろうか。こんな人が日本の代表者だったのかと思うと、情けなくなるよね。

思い起こせば、福田さんは「国民目線」という事をよく口にしていた。
でも、こういった辞任会見を踏まえて、よく考えてみれば、この国民目線っていうのは、自分は国民とは違うって事を前提とした傲慢な言葉だったって事だよね。

まさむね