田上VS小橋

全日本武道館大会のセミファイナルの田上VS小橋はこれは見物だ。チャンピオンカーニバルでの開幕戦の熱戦は、これはいつもの全日本の様式的な美とはかけ離れたどちらかというとアドリブに満ち溢れたクリエイティブな戦いだった。

だから、僕は次回も期待するのだ。田上のエプロンからのノド輪落しもそんな流れから出てきたのである。

さて、2週間位前の週刊プロレスに田上のインタビューが載っていて笑ってしまった。彼は、自分がいま、プロレス雑誌の取材を受けているなどという意識がないのではないかと思われるような気軽さで話をしているからだ。子供の運動会で、隣のオヤジがリレーで転んだ話をするなど、これは、侮れない。田上のオリジナリティが見れたインタビューとして記憶に残すべきである。

まさむね

7/1全日本茅ヶ崎大会

久しぶりに全日本プロレスの地方興行を観てきました。7/1茅ヶ崎青果市場での
試合です。リラックスした雰囲気の中にそれでもいろんなレスラーの思惑なんかも
かいま見られて、ちょっとドキドキしました。

地方会場の良さは、土着の人達の素朴な驚きに触れる事が出来る事です。でも、茅ヶ崎
は東京に近いので、結構後楽園のノリに近いのかも知れませんが、それでも青果市場と
いう場所の「場末さ」も手伝ってなかなかいい感じでした。

ラッシャー木村のマイクパフォーマンスもちゃんと青果市場という事を踏まえたサクラ
ンボネタだったのが嬉しかった。試合始まる前に事務所の2階が選手達の着替える場所
になっていて次々といろんな選手が窓から顔を出すのには笑ってしまいました。

そんな中、試合では馬場組VS悪役商会の試合が30分では決着が着かず、5分間の
延長をしたり、その中でも特に馬場さんのペーソス溢れる意味不明なギャグ的一挙手
一投足に僕は、彼の持つ類希な「見られるものとしてのセンス」を感じ、堪能して
しまいました。

そのほかの選手の近況としては、菊池が第2試合に登場、その扱いの屈辱を今は貯めて
いるんだなぁ的な暗いファイトがよかった。小橋のいきなり出来上がっているイタコ的
な過剰性や、田上の未だに後ろ受身の出来ない愚鈍な肉体、秋山や小川の目だたないが
ソツのない出来上がった動きに感動しました。

そして、本田多聞がどうやら己の個性を完全に自覚し始めた事。体がまだ出来ていない
という変なリアリティがあって、僕はあの白くて普通の肉体が好きです。そして、抑圧
された顔形と髪型に、今までに全日本にない個性を感じます。欲を言えば、折角アマレス
をやっていたんだから、そんなレスリングムーブ((c)斎藤文彦)も魅せて欲しいです。

というわけで、楽しかった全日本プロレス茅ヶ崎大会でした。今週号の週刊ファイト
で読みましたが、なかなか売上が落ち込んでいて大変みたいですが、ベイダーが入る
までがんばって欲しい所です。

まさむね