解散/総選挙の日程がわからなくなってきた。
一説によると、来年の1月以降になる可能性もあるという。
解散権を握る麻生さんは、今回の米金融危機を言い訳にして、補正予算を通した。
新テロ特別措置法も、衆議院での3分の2を使わなくても、衆参、民主党が賛成して通しそうな勢いだ。
さらに、景気対策の第2弾として、与党に追加緊急経済対策の指示を出したという。
どんどん実績を上げているのだ。
麻生さんは、先日の予算委員会でこう述べた。
「解散というものを国民が望んでいるかといえば、私はそれよりまずは景気対策だという気持ちの方が強いと思う」
これは一定の説得力を持つ。ここで解散となって、選挙活動している間に、のっぴきならない状態になったら、大変な事になるかもしれないからね。
勿論、大変な事になるかどうかなんて実は、誰もわからないんだけど、そうなった場合どうするの?って言われたら、誰も反論できないのが今の状況。
しかし、こうなったら麻生さん、強いよね。
上記したように、ねじれ国会をものともせず、どんどん自分のやりたい事が出来る。
民主党は、解散してもらいたいもんだから、言う事を聞かざるを得ない。
でも、この緊急事態に、審議を引き延ばしてるとか、下らん事で反対しているって国民に思われたら、それこそ、民主党は国民の事を考えていないって印象になっちゃうからね。
また、民主党の麻生さんを攻める武器が、公明党の政教分離問題とか、大臣の失言とか、社保庁の不始末とか、いかんせん、緊急性が無いって言うのが、弱いよね。
それに、こんな時、小沢さん風邪ひいてるし。
という事で、現在、民主党をはじめ公明党、自民党内でも早く選挙をやりたい連中を手玉にとってる麻生さんって、政治力あるよね。
アメリカの金融危機という要因があったにせよ、こういった立場を作っちゃったんだから、小泉さん並みに、運がいい人かも。尤も、今のところの結果論だけどね。
さて、この総選挙に関して、総裁選の頃から日程は10月26日だとか、11月2日だとか、決定事項みたいに言ってきた朝日新聞をはじめとしたマスコミは、一体何だったの?
狼少年なの?反省したの?
そんな中、フリーのジャーナリストの上杉隆さんは一貫して、「麻生さんは、自分で実績を作らないうちは、解散しないよ、だから、11月初めの選挙なんてありえない」って言い続けてきた。
ほとんど、彼一人、そういい続けてきた。
今回の件で、上杉氏の慧眼に敬服するとともに、記者クラブっていうところがいかに、”空気”の中でしか動いていないって事がわかったよね。
彼の新著「ジャーナリズム崩壊」は、その記者クラブの問題点を鋭く突いているらしいんで、是非、読んでみたい。
まさむね