小倉智昭、その微妙な苦笑

小倉智昭がメインキャスターを務める朝の情報番組「とくダネ」の木曜日。
音楽、DVD等のエンタ作品マニアとして知られる小倉氏が、勝手にいろんな作品を評価する「週刊エンタマイスター」というコーナーがある。
今週発売の40枚のシングルCDを聴きまくったというので、どんな作品を選んでくるのかと思ったら、EXILEの「The Birthday~Ti Amo~」と絢香×コブクロ の「あなたと」の2作品を選んできた。
くしくも、この2曲、オリコンのデイリーチャートの1位と2位だ。小倉氏の感性が大衆のマーケット行動と、幸福な一致をしたのか、情報番組としての限界を体現してしまったのか、真相は、僕にはわからない。

その後で、紹介されたアルバムは、例えば、60年代のカントリースタイルが色濃くでた渋い作品もあって、さすが小倉氏の慧眼を感じさせた。

そしてメインイベントでは、ポールアンカの登場だ。
ポールアンカと言えば、50年代最大のポップスターである。
世界のスーパースターが日本の情報番組にゲスト出演するなんて事、昔だったら考えられなかった。
昔の話だけど、70年代には、当時の日本のスーパースターだった沢田研二がロンドンのEMIスタジオで待機していて、待ちに待った挙句、ミックジャガーにサインをしてもらったみたいな伝説があったけど、それほど、日本と世界との格の差があったもんだよね。

さて、ポールアンカの登場に伴ってホストの小倉氏もスタジオの中央に歩み出る。
小倉氏は英語に自信がないのか、ポールアンカに直接話しかけられると、微妙な苦笑いを繰り返す。しかし、国際政治学者の諸星先生の助け船でなんとかその場を切り抜ける。
その後、マイクを握って「ダイアナ」を歌うポールアンカ。
サビの部分で突然、小倉氏にマイクを向ける。

Oh,please stay by me,Diana♪

叫ぶ小倉氏。
微妙な苦笑いはそのままだった。

まさむね

安室奈美恵は孤高の戦士だ

安室奈美恵の最近のベストアルバム「BEST FICTION」が久々にミリオンセラーを記録した。

90年代の後半にストリート系女子のリーダーとして、少女達に音楽は勿論、ファッション、その生き方にまで多大な影響を与えた安室奈美恵。
彼女の音楽は、そんな時代の共感者への応援歌であり、その存在は、時代のカリスマとでも呼ぶべき光を放っていた。
その後、結婚、出産、母の死、離婚、育児等の様々な人生経験を重ねる一方で、小室哲哉から離れて独自の音楽世界を追求していくが、一時期、ヒットチャートから見放された時期もあった。しかし、一昨年頃から、再び復活してきたのである。

時代が彼女に追いついたという事であろうか。
あるいは、時代と彼女が再び邂逅したという事なのであろうか。彼女の音楽の一途さ(HIP
HOPへのこだわり)が、かつてのアムラー世代だけでなく、現在の高校生も含んだ幅広い層の女の子達の共感を呼び起こし、その生き方のカッコ良さ、すなわち、リアルな安室に対する憧れがそのまま、今回の大ヒットにつながったということなのかも知れない。

しかし、ファンが彼女の姿に憧れれば憧れる程、「みんなが見ている私のキャラクタはリアルじゃないのよ。ウソなのよ。誰も私の事なんてわかってないわ。」とでも言わんばかりに世間に対して屹立しつづける安室奈美恵。
自分で名付けたという「BEST FICTION」(最高の虚構)というアルバム名はそのことを明確に表現している。

彼女は、何物にも媚びず、逆に突き放すことによって、常に、上の次元をキープし続けるのだ。その孤独な強さこそが、安室奈美恵のカッコ良さの本質なのではないだろうか。

僕には、彼女が踊りながら歌う姿は、我々のあずかり知らない別次元の何物かと一人闘い続ける孤高の戦士にも見える。
そして、その姿は10年の時を超え、再び、時代への応援メッセージとして現代の女の子達に届いているのである。

まさむね

美輪明宏が死刑賛成するのって意外!

美輪明宏の携帯サイトの「麗人だより」の中に美輪さんの死刑に関するコメントが出ていて一瞬違和感を感じてしまった。

美輪さんって死刑存置主義、しかも執行に関しても積極的だったんですね。
このサイトでのコメントでは、死刑廃止論者(死刑執行反対論者)はエセヒューマニストだと決め付けているんだよね。

かつての美輪さんは、ヨイトマケの歌を歌ったり、寺山修司(青森のせむし男、毛皮のマリー)や三島由紀夫(黒蜥蜴)に出演して、社会から排除された人々、反道徳的な人々の側に立っている人かと思っていたのに。

その美輪さんが、いわゆる権力側の合法殺人を認めちゃうの?っていうのがその違和感の原因ですね。
(確か、美輪さんのパートナーの江原さんは死刑反対だったと思うんだけど…)

もっとも、死刑制度存続に関して言えば、例えば勝谷誠彦や三宅久之のようなタイプの評論家が賛成するのは非常にわかりやすいし、それはそれで納得出来る点も多い。
だけど、それはあくまで、彼らの芸風だから納得出来るんだよね。

さて、美輪さんに関してだけど、「オーラの泉」とかで見せる最近の独善的な道徳臭さに嫌な予感を感じる人は多いと思うんだけど、本人はどう思っているんだろうか。

ちなみに、以下はプチ突っ込みです。

美輪さん自身、自分は天草四郎の生まれ変わりと言っているけど、もしそうだとしたら、それは、その天草四郎が信じていたキリスト教の全否定となってしまう。
キリスト教には、輪廻転生(生まれ変わり)っていう概念は無いからね。
一方、もし、天草四郎の信心が正しければ、美輪さんの生まれ変わり説は勘違いということになるよね。

真実はどっちなんだろう?

まさむね

松田聖子と中島みゆき

松田聖子と中島みゆきが富士フィルムのスキンケア商品のCMで共演した。

イメージで言えば、この2人、正反対のポジションにいる。

お嬢様と労働者
バルコニーと四畳半
憧れと恨み
青い珊瑚礁と冷たい雨
そして特権と宿命…

しかし、2人を象徴する言葉を対比させてみると、それが多くの女性が持っている表/裏の2面性に対応していることに気付かされる。
それは、多くの女性は、自分の中に松田聖子と中島みゆきを持っているという事でもある。

例えば…

平日は松田聖子、土日は中島みゆき
昼は中島みゆき、夜は松田聖子
上半身は松田聖子、下半身は中島みゆき…

CMの中では、宿命(動かない犬が表象している?)を動かそうとして動かせない中島みゆき。

それを、特権階級的な余裕で見守るお嬢様・松田聖子。

そして、二人の視線が合い微笑む。
気持ちが触れ合う最高のシーンだ。
同時にそれは、視聴者の中の二人が自然と融合する瞬間でもある。のかな?

まさむね

本田医師って大物なのか

王理恵(ソフトバンク王監督の娘、いろんなもののアドバイザー)と本田医師(朝青龍の精神科医。実はヒルズの包茎矯正医師との噂も...)との婚約破棄がワイドショーで話題になっている。

ただ、ワイドショーネタとして小粒感は否めないが、これで視聴率が取れるということは、突然、別れを切り出された男VS突然、醒める女という図式がそれなりに普遍的だからからではないのか。

俗耳に入る婚約解消理由として、デートの時に、本田医師が納豆蕎麦を注文した(あるいはその食べ方)のが原因と言われているが、俺個人的にも近くで納豆は食べてもらいたくない。

そういえば、その昔、なんの映画だったか忘れたが、女性が男性に「今日は納豆、食べないでね」という隠喩として「今晩はOKよ」というサインを出すシーンがあったな。

本田医師もその映画を見てればよかったのにね。

まさむね

三田の二男論

三田の二男が話題になっている。面白い。
好きな本「若きウェルテルの悩み」、趣味「吸引」だって。
三田佳子は、前回の逮捕の時に、「女優生命を賭けて、原因を究明します。」と言い、女優を休業して、二男と一緒に旅行に言ったり、本を読んだりしたらしい(脚本家・井沢満氏談)が、18歳にもなって、親と一緒に本を読むって何の本だよ。
さて、今後の展開であるが、父親が記者会見で見せた「バカだけど、いい奴なんですよ。(泣笑時々無気味)」という気持ちの悪い薄暗さを払拭するには、次の三田自身の一世一代の大泣き、大芝居しかない。おそらく、それによって、女優生命を賭けてもというあのセリフがリアリティを帯びてくるのだ。

まさむね

大仁田と鶴太郎

朝のテレビドラマ小説「私の青空」で主人公・なずなのお見合い相手が片岡鶴太郎であった。これであの大仁田厚と恋敵になったわけであるが、15年位前の全日本プロレスの会場で、しがないジュニアレスラーだった大仁田に対して顔が似ているということで「つるたろぅ~」ヤジが起きていたのが妙になつかしい。
それにしてもモーニング娘。の安部なつみは、オリンピックの応援の席次で、ついに後列になってしまった。世間は厳しいということか。

まさむね

ちょっと古いが大西氏

ちょっと古い話だが、どうしても一言言いたいことがあった。
それは、美川憲一の元後援会会長の大西氏のことだ。
いきなりテレビ画面に登場したあの関西独特のアクの強さは見世物として、かなりの上級と見た。
デヴィと美川と大西氏という三人が集う宴というのもかなり不気味に違いない。その時の話題はいったい何なのだろうか。デヴィの話によると、以前、大西氏の自宅で会った時に、「庭木の値段自慢をされてた。」そうであるが、そんな話に、あのデヴィすらも辟易したという。
その大西氏のあの押しの強さはそのまま、顔に表れていて、歯と目が飛び出ているではないか。こういう現象から「ハメをはずす」という言葉が生まれたに違いない。

まさむね