久米さんは本当に危険な地雷からは逃げた?

昨晩は、久米宏のテレビってやつは!?のチャンネルを合わせた。

まずは大麻の話だ。
久米さん曰く「大麻を持っているだけで逮捕なのに、タバコは全く問題なし。って落差が激しくありませんか」
いまさらながら、その通りだと思った。
僕も以前から、大麻ってそんなに悪いの?って思っていたからね。
でも、テレビで、大麻というタブーをここまで、擁護するのもめずらしい。さすが久米さんの番組だって思って関心。

ところが、次は麻生首相の話。
登場は小泉さんの懐刀、飯島秘書官。
麻生さんが秋葉原やネットで人気という話になり、飯島さんが「ネットの書き込みを世論と思うのは間違い、所詮便所の落書」って発言した途端に、話題を変える久米さん。

大麻という、既に踏みやすくなっている地雷は、積極果敢に踏んだ久米さんだが、本当に危険な地雷からは逃げた...と感じたのは僕だけだろうか。

まさむね

(R&B)+平安文学=EXILE

CDのミリオンセラー(シングル)が出なくなったよね。
このままで行けば、今年は一曲も出ないかもしれない。
おそらく、こんなことは、1990年以降では初めての状況である。

でも、こんな時代ではあるけど、現在、最も、今日的なメジャーアーティストは誰かと問うならば、EXILEという答えに異存無い人は多いと思う。それほど、彼らの楽曲はヒットチャートの常連なのである。
さて、このEXILEであるが、その特徴はR&Bを基礎とした官能的なサウンドと世界観にある。
わかりやすい言葉で言えば、その世界は「不在の彼女(彼氏)が残していったぬくもりを愛おしく思う一瞬」を歌にした感じだ。

例えば、彼らの代表曲「ただ・・・逢いたくて」。

ただ逢いたくて…もう逢えなくて
くちびる噛みしめて泣いてた。
今逢いたくて…忘れられないまま
過ごした時間だけがまた一人にさせる

そして、昨年のヒット曲「I believe」。

君のもとへ飛んで行きたい
いつもそばで感じていたい
瞳閉じて君を映し出す
今だけは寄り添って 君だけを感じたい
繋いだその手を 離さないように
君がいる季節は 何よりも輝いて
優しく包んでくれるから

さらに、最新のヒット曲「Ti amo」。

日曜日の夜は ベッドが広い 眠らない想い 抱いたまま朝を待つ
帰る場所がある あなたのこと 好きになってはいけない わかってたはじめから
どれだけの想いならば 愛と呼んでいいのでしょうか?
この胸をしめつけてる この気持ちに名前をください

これらの歌詞には、くちびる、瞳、手、胸という肉体的な言葉がちりばめられているが、それが彼らの創り出す世界をなまめかしくしているんじゃないかな。
相手の不在を想い、心を焦がすというのは、恋の基本シチュエーションだが、このEXILEの世界の艶かしさって、どこかであったなぁと思い返してみると、実は日本の伝統、平安王朝の和歌の世界がまさにそれなんだよね。言うまでもないんだけど、平安時代の貴族階級ってのは、通い婚なんだよね。男が女の屋敷に夜這いをかけるのが唯一の逢う方法。だから、女は待つしかない。その待つ身の切なさが平安文学を生む土壌にあるんだよね。

例えば、その代表歌が、待賢門院堀河の有名な一首。百人一首にも引かれてるから知ってる人も多いと思う。

ながからむ心もしらず黒髪の乱れて今朝はものをこそ思へ
(ずっと好きだよって言うあなたの気持ちも、本当かなぁって思ってしまう。あなたが行ってしまった朝の寝乱れた黒髪のように心が乱れるんだから)

また、同じく百人一首にある藤原道綱の母の一首。

嘆きつつひとりぬる夜の明くるまはいかに久しきものとかは知る
(また、来てくれなかったあなたのことを嘆きながら過ごす独り寝の夜が、こんなに長いなんて、あなた、わかってるのかしら)

ねっ、EXILEの世界と通底しているでしょ。
EXILEが、現代日本で受けているのは、R&Bのリズムと日本独特の平安貴族の感性の融合が生み出す肉体性(官能性)なんじゃないかな。

だから、昨年の日本レコード大賞の授賞式で、最優秀歌唱賞受賞の瞬間、ATSUSHIの後ろで作り笑いをしていたパフォーマーの面々、そんな顔をする必要は無いんだよ。
パフォーマー達のダンスがあるからこそ、EXILEの世界の肉体性がリアリティを帯びるんだからね。

まさむね

IMF、10兆円は三角蹴りの神施策だよ→コピペのコピペです

IMFは地球上で一番まともな金貸しだよ。
返済計画を強制するし、場合によっては民間企業の解体バラ売りもやる。

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IMFから金を借りるというのは、半分植民地になるようなもの。

じゃあ借りなきゃいいじゃんって話だけど、借りずにデフォルトすると、
もう国としてやっていけない。その国の持ってる金の価値がなくなるからな。
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日本の外貨準備から
10兆円程度をめどに資金拠出すると麻生太郎首相が表明することが12日固まった。
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「今は円に換えることができない1000億ドルを、
利子付で貸してる」だけだと何度言えば以下略
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ドル動かす必要ないというか、余ってるんだよ。

今、日本からすれば極端な円高ドル安なわけよ。
ここで円が欲しいからといってドルを売ればもう世界大混乱。

そんなわけで本来は円を売ってドルを買わないといけない。
つまり「ドルを動かす」ってのを国がやるとなると、
「国内で不足気味の円を手放して手をつけることができないドルを

買わないといけない」わけだ。

そのドルを買うための円はどこから?
国債?税金?
それこそおまいさんがやってる「無駄づかい」でしかならないわけだ

そうなると、今持ってるドルは塩漬けにしないといけない

そんことするぐらいならIMFに融資すれば、先進国のスタンスを保ちつつ、
長期的にさらにドルという蓄えを増やし、「直接金よこせ、踏み倒させろ」
と言ってくる韓国を牽制することもできる、一石三鳥以上の手段なわけだ

日本政府、IMFに10兆円拠出 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww

おまけのコピペ
IMFが2000億ドル(20兆円)欲しいって言ったんだよ。
んで日本が「じゃあ俺が半分だしてやんよ」って言った。
ちびちび出すよりインパクトはでかいと思うよ。
全額でないのは残り半分は自称含む先進諸国御一同さま
と外貨保有高世界1位の国が出し合えばいいでしょ?
あれあれ?面子大事な中国様どしたの?出さないの?
G20の会合の時にはきっと発表してくれるよね?wktk
という状態。
いい外交カードを切ったんじゃね?

手塚の物語

手塚治虫は、小中学生の頃、秋田書店の単行本で読みまくった。
バンパイヤ」「W3」「どろろ」「リボンの騎士」「海のトリトン」「マグマ大使」「ビッグX」、みんな懐かしいな。
勿論、「火の鳥」「ブッダ」「ブラック・ジャック 」や「鉄腕アトム」も大好きだった。
当時はプロ野球といえば、みんな巨人ファンだったけど、僕は名前がアトムズだったって事だけで、サンケイのファンだったんだ。

手塚治虫の偉業なんて、一言では言えないけど、少年向けSF漫画のスタイルを確立した事。と同時に、当時の少年達に、科学的、社会的知識を知らず知らずに教えてくれたこと。例えば、僕は「バンパイヤ」でLSDっていう幻覚剤がアメリカで流行っているって事知ったんだよ。60年代~70年代初めに少年時代を過ごした世代の僕らが、今、考えてみると、手塚さんはその時代のヒューマニスティック・ファンタジスタだったんだと思う。
でも、時代が漫画にそれ以上を求めるようになってくると徐々に時代からずれていったんじゃないかな。

ちょうどイメージ的には、ジョンレノンが70年代に入ると泥臭いアメリカンサザン・ロック(リアリズム系=すなわち、劇画系)や音楽性の高いブリティッシュロック(テクニック系=すわなち、大友、宮崎系)に圧されていくさまに近い。

手塚さんは結局、少年漫画家に域から出られなかったのかもしれないっていうのは言いすぎかな。評価、難しいけどね。

それに、手塚さんは、ところざわさんが言うように、石の森や大友、梶原一騎、さいとう・たかお、そして水木しげるなんかに対しても、偏狭なライバル心を持っていたようだね。
初対面の水木さんに対して、「あなたの漫画だったら僕はいつでも描けるんですよ」って言って、「どろろ」を書いたというエピソードもあるよね。

晩年、自らの原稿を持って出版社周りをしたというエピソードも。

でも、この偏狭さ(反おおらかさ)が好きだ。僕は、これこそ、手塚さんの天才の証(聖痕)だと思う。

まさむね

我々は源氏を次世代に伝える義務がある ~『源氏物語ものがたり』書評~

たとえ政治・経済・法制度が一変し、一夫多妻の結婚形態が消滅したとしても、永遠にかわらないものがある。
いや、それぞれの時代の人々の心に合わせて変り続けることで、不死の生命を獲得し続けたものがある。
それが日本人にとっての源氏物語だった。
-「源氏物語ものがたり (新潮新書 284)」島内景二 P54-

伝統を守るということは本当に大変な事である。この本を読むと、その事がよくわかる。

藤原定家、四辻喜成、一条兼良、宗祇、三条西実隆、細川幽斎、北村季吟、本居宣長、アーサーウェリー。

この本で紹介された面々、まるで駅伝のタスキをつなぐかのごとく、連綿と歴史の荒波から源氏物語を守ってきた。
さらに、それだけじゃなく、それぞれが生きた時代の新しい感性でもって、都度、源氏物語を再生させてきたのである。

例えば、室町時代に連歌師として一斉を風靡した宗祇は、当時、最もイケてるコンセプト、”幽玄”をもってして、作品に込められた登場人物の心を深く思いやる鑑賞方法を、次の三条西実隆に伝授したという。

しかし、それは決して、彼らだけの偉業ではない。
彼らに源氏物語を守るような立場を与え続けた、その他の多くの日本人の気遣いがあったことも忘れてはならない。

それらの人々とは、時の天皇は勿論だが、時代によっては、武家であり町人であった。

例えば、”源氏物語を守るための運命のタスキ”を受けていた一人、細川幽斎。
彼は文化人とは別に、戦国武将としての一面も持っていた。

幽斎は、関が原の戦いに東軍の一武将として参戦していたが、西軍に城を包囲され、絶体絶命のピンチになってしまったのだ。
しかし、その時、後陽成天皇は勅使を派遣し、和議を結ばせて、幽斎の命を救おうとした。というか、源氏物語を初めとする古典文学を守ろうとしたのだ。

戦とは、生きるか死ぬかのギリギリの状況下で行われる。
しかし、その勅使が来た時に、西軍の武将・前田茂勝は、あっさりと城の包囲を解いた。
天皇からの勅命だったという事もあるが、茂勝自身が、源氏物語の文化的価値を前に、幽斎に、屈したのである。
そらに、その心がわかる徳川家康は、この前田茂勝の領地を安堵したというのは言うまでもない。

さて、今後、この”源氏物語を守るための運命のタスキ”はどのように引き継がれていくのであろうか。
グローバリズムやコスモポリタニズムの美名のもと、今後、日本人のアイデンティティを危うくするような危機が何度も襲ってくるに違いない。

「どうして、学校で、源氏物語なんかやる必要があるの?その分、英語や中国語を勉強させろよ」っていう勢力が増えてくる時代が必ず来る。
その時、源氏物語を誰がどうやって守るのか、あるいは、守る必要があるのかという国民的コンセンサスの確立は急務だ。

それは、ある意味、憲法改正や、核保有よりも大事な防衛政策かもしれない。

まさむね

最近の政治状況に一言

ちょっと前の話になってしまうが、G20に出席した麻生総理。
IMF(国際通貨基金)に10兆円供出を約束して帰ってくる。
曰く「後世、歴史的な会議と呼ばれることになると思う」とのことだが、その10兆円は誰がどこから出すのか?
日本は800兆円の赤字がある。それなら10兆円位増えてもあんまり変らないってことなのか。
金が無い、無いって言ってなかったっけ?

でも、この件、世界のための日本という美名の下で、マスメディアの批判は無し。
そもそも、今の時代、IMF自体というアメリカ主導のシステムが発展途上国にどのように思われているのか。
日本は、今後もアメリカ主導の経済体制について行きますという宣言をしたようなものだ。
しかも、そのアメリカって、現時点では、まだ、ブッシュのアメリカでしょ。
今回、オバマが居ないところで、日本がIMFに10兆円を張ってよかったのか。
オバマの方向性は、国際協調なんだから、来年、日本がハシゴをはずされる危険性はないのか。

経済に全く素人の僕だが、これらの疑問って全く的をはずしている?
ちなみに、僕が、どの位、経済音痴なのかって言えば、例えば、麻生総理が読めなかった前場に関してだって、”まえば”か”ぜんば”か知らないが、この言葉自体、何の事かわからない。
大体、ダウって何だ?ってレベルだからね。

さて、先日、民主党の小沢さんが麻生総理に急遽、党首会談を提案した。
その日の夕方に、会談が実現って、小学生の「遊びましょ」じゃないんだから。
2人とも暇だったの?

小沢さんは、第二次補正予算を今国会で提出するように、総理に要求。
選挙より経済優先って言いながら、予算提出を来年にするって事の矛盾をついたらしい。

でも、麻生さんは、定額給付金の件をまとめきれないんだと思う。今国会に提出するなんて無理ですって周辺(笑)に言われてるんだろう。
おそらく、本音では、やってもやらなくてもどっちでもよかった。っていうか、元々関心なかったんだけど、公明党とかが「やってよ」っていうから、政策に入れたら、いろんな矛盾点が出てきて収拾がつかなくなった。

俺のせいじゃないって思ってると思うよ。
なんだかババ抜きのババみたいになってきた定額給付金。結局どこに着地するのか。ちょっと怖いもの見たさで興味深い。

一方、民主党もはがゆい。与党の第二次補正予算が出たら、民主党の経済対策を党首討論でぶつけて、その場で解散を迫るっていうのが大向う受けする手順なんだろうけど、小沢さんはそうはしないだろう。
でも、それは仕方が無いのかなぁ。
古来、権力者っていうのは、偏屈で疑い深い人も多い。っていうか最終的にはそういう人が権力を握ってきた。
最終的には秀吉は家康に、かなわなって事だよ。
恐らく、小沢さんの血には斬った張ったのヤクザ的なものは入ってないような気がする。根は、東北の農民だから、寝技しか出来ない。
体質的に、小泉さんが横須賀の博徒、麻生さんが筑豊の川筋者(人買い)の流れにあるのとは違うからね。

そうこうしているうちに、元厚生事務次官へのテロとも見える殺傷事件が起きた。
テレビでのキャスター、コメンテーターは必ず、枕詞のように”どんなことがあったとしても殺人というのは卑劣な行為です”をつけるいつものお約束。
とりあえず、全員が言わなくてもと思う。

ネットでは、事件の痛ましさを嘆くよりも、この事件に対する厚生省関係者の「今回の事件は見当がつかない。」っていう発言が一斉に槍玉に(19日の深夜2:00頃)。
改めて、多くの人が潜在的に持っているマグマのような熱い怒りを再認識。

怒りのハケ口をみんな求めているんだろうな。こっちの方が大きな問題のような気もするが。

まさむね

パヤヲの物語

千と千尋と日野ヒデシの恐怖豚の街の関連性を真っ先に指摘した当イッボンギであるが、時代の差をぬきに比較できないが、ボニョでパヤヲは既に大手塚(だいてづか)を凌駕したと思う。ルパン三世とナウシカでほぼ手塚にならぶ知名度を得、その後の作品群で(漫画と映画を単純に比較出来ないが)手塚に対して量的にも遜色無いと思う

盟友であり思想的師であった高畑を、才能の差で飼い殺しかつ再起不能にし、彼のバイブルでありあったゲド戦記はナウシカで用済みとなると息子の手で映像化し致命的ダメージを作品に焼き付け、最初映像化を袖にし後に懇願した作者ルグインを苔にした様は大作家の風格である。まさに親殺し子殺しの主人公さながらに悲劇で喜劇だ。大衆的かつ前衛的、家族的でロリコンで、左翼的でエコでアナーキ、この時代に生まれてホントに良かった
大友の絵に対してボクも描けるといい
イシノモリや劇画の胎動に対して言い放った前代の神様さながらだ

他でも指摘するものがいるが、唯一、黒沢との対談映像でパヤヲがヘコヘコする様だけが神様の汚点である。

黒澤なんて二人に比べたら寡作な前座の神様だ