巣鴨地蔵通り商店街にある紋所

巣鴨地蔵通り商店街はおばあちゃんの原宿と言われるだけあって、物凄い平均年齢の高い人口密集道路である。
僕は1月4日の朝9:30頃に行ってみたのだが、それでも大変な混雑だった。
    ◆
この商店街の両脇には煎餅屋とか人形焼屋とか、漬物屋、衣料品店、お土産屋などが並んでいる。
ここだけ昭和の匂いがする。
多分、他の商店街に比べて、店の人の売り声が大きいのと、値札と看板の文字も大きいからそう感じるのだろうか。

僕は、商店街にある家紋を見て歩く。
まずは、商店街に入ってすぐに左にある大きな漬物屋・河村屋さんの蕪の紋所。
おそらくこれは商標なのだろう。紋所というよりは、デザインされた社標だ。

さらに、その先にあったのが、ゼイタク煎餅と人形焼の向井商店さんの分銅紋。
この紋は、公平誤りのない心情を表すといわれ、武士魂を象徴する紋だったらしい。(「家紋を読む」能坂利雄著参照)
おそらく、向井商店さんも、商売に対する誠実さを現したかったじゃないかな?

さらに、しばらく行くと右側に塩大福のみずのさんがある。
ここの紋は、おそらくオリジナルで、水という字をデザインしたものかと思われる。

そして、その先に、とげ抜き地蔵(秘仏)があるのある高岩寺がある。
紋所は檜扇紋だ。そういえば、この商店街の提灯も檜扇が使われている。

ところで、この高岩寺は曹洞宗の寺院、だから境内には稲荷神社があった。
曹洞宗は、実はこの稲荷神社とタイアップする事によって、勢力を伸ばしたんだよね。愛知県にある豊川稲荷は、名前からすると神社だけど、実は曹洞宗の寺院なのである。豊川稲荷は江戸に進出し、大ブレイクした。
曹洞宗と言えば一般的には、厳しい禅修行の世界が思い浮かぶが、一方で、ビジネスに対して積極的であることでも知られているのだ。
例えば、ここの高岩寺のとげぬき地蔵もそうだけど、他に大船観音も曹洞宗の寺院、一般民衆へのアピール(と同時に、御布施集め)に長けている。
また、この高岩寺の近くの曹洞宗の寺院、總禅寺は手塚治虫の墓所があることで知られているが、墓地に入るだけで、線香代ということで200円かかる。
一方、昨年の11月、曹洞宗配下の駒沢大学が、投資に失敗して154億円の損出を出したという事件もあったけど...これはあんまり関係ないか。
    ◆
昨年に行った人形町以上に、庶民の街、巣鴨。
家紋も既成のものをそのまま権威として使うのではなく、わかりやすくオリジナル化しているところに特徴があった。

まさむね

「天地人」はどういう価値観を示してくれるのか楽しみだ

元旦は、NHKスペシャル「激論2009」を興味深く見せてもらった。

番組のポイントは、現在の不況の原因を作ったといわれている構造改革の政策責任者の一人の竹中平蔵元総務大臣を金子勝、山口二郎、斎藤貴男の3氏がどれだけ、攻め込めるかだった。
ご存知の通り、竹中氏は、郵政民営化を初めとする新自由主義に基づいた(民営化、規制緩和、地方分権、財政再建など)政策を立案、実行したことで知られているが、その竹中氏に対して、今日の惨状の責任を認めさせるというのが、この3人に課せられたテーマだった。
多くの視聴者もそう思ってみていたはずだ。

しかし、結果としては、竹中氏は逃げ切った。
竹中氏に「第一の課題は貧困をなくすことだ」とか「大事なのは犯人探しをする事ではなくて、一つ一つ具体的に問題を解決することだ」と、正論を言い切られて、ほとんど有効な反論ができなくなってしまった。
さらに、実際の政策実行過程で具体的に官僚の執拗な抵抗があるという経験談に対して、この3人は黙って聞くしかない。
終いには、リアリストたれと一喝されることによって、事実上、論家あるいは研究者としての気楽さをも指摘され、いわゆる格の違いを見せ付けられてしまった。

それでも、例えば、今日の派遣切りなどの惨状と竹中氏の政策の失敗が明確にひも付けられれば、細かい点で、もっと攻め込めたかとも思うのだが、社会情勢の変化等も絡めて説明されると、それも難しかった。
具体的には、2003年に法制化された労働者派遣法の改正(製造業務への労働者派遣の解禁)の問題点が指摘されたが、それは別に小泉・竹中構造改革からだけの問題ではなく、80年代から徐々に解禁されてきた経緯がある。
労働者派遣法は、2003年の前に、既に1985年、1996年、1999年と徐々に派遣出来る業務が広がってきたのである。
また、同様に、パートタイマー(フリーター)、契約社員等の非正規社員もこの30年あまりの間にどんどん増えてきたし、転職なども当たり前になってきた。
それらは、新しい働き方、あるいは新しい生き方を支援するための新制度として、むしろ肯定的に広がっていったのである。
   ◆
そして、これらの労働形態の多様化は、その背景として、「自分らしく生きろ」、「個性を生かせ」、「夢を持て」などという耳あたりのいいイデオロギーが後押ししてきたのではなかったか。
おそらく、現代日本人にとって、こういった価値は、それこそ骨の髄まで染み付いている。
例えば、昨年の大河ドラマ「篤姫」は、まさに「己の心のままに生きる」ことを肯定する価値観を背景に持っていたし、TBSの大ヒットドラマ「ROOKIES」は常に「夢にときめけ!明日にきらめけ」と語りかけていた。

それらのドラマが発する価値観があまりにも自然なため、僕たちはその起源すら忘れがちであるが、それらは決して古いものではない。
おそらく、戦後にいつの間にか浸透したものであると思う。

しかし、昨年から今年をまたいでさらに続くと思われる経済危機の中、これまで僕らを支配していた、悪く言えば浮かれた価値観は必然的に変わらざるを得なくなってくるのではないか。まず、足元の生活を維持する事こそが重要になってきてしまうからだ。
勿論、だからと言って、その前の価値観=勤勉、忍耐、協調という古い価値観を持ち出すこともナンセンスだ。
それらは、日本型農業社会、そして、右肩上がりの工業生産重視の時代、あるいは終身雇用が当たり前の時代にまでしか通用しない価値観だからである。

これからは、普通の人が、普通に真面目に働いてもその先に成功するとは限らない時代が待っていると思う。
逆に、今まで以上に、一人一人が、付加価値を付けていかなければ生き残っていけない時代になる。その意味で、上記討論番組において、勝間和代氏が、これからは教育が大事だ、しかもそれは、子供に対してだけではなく、個々人が自らに対してもそうだという趣旨の話をしていたが、まさしくその通りなのである。
しかし、一方で、だからこそ、これからはイザという時のために、普段から、絆(今上天皇によって、天皇誕生日のご感想だけではなく、年頭のお言葉でも繰り返された言葉であるが)=人間関係というセイフティネットを大事にし、さらに、国に頼る以前に、自分達で作っていかなければならない時代になると思う。
そういう意味で、今後、学校の役割は、自分が落ちそうになった時の精神的、人間関係的なセイフティネットの基礎となる絆を作る場としての意味も大きくなっていくようにも思える。教育に金をかけるのは確かに大事だが、学校というところが、大人になるためのプラグマチックな訓練場として以上に、学校を卒業して大人になった時に、僕たちを癒してくれる「故郷」として必要になってくると思うのは、いささかノスタルジックに過ぎるだろうか。
    ◆
さて、今年の大河ドラマ「天地人」では上杉家家臣の直江兼続が主役であるが、彼は、「愛」と「義」に生きた武将として知られている。
「愛」と「義」というコンセプトは、自分自身の生き方というよりも、周囲に対しての接し方のコンセプトなのだと思うが、それがこの時代に必要な「絆」構築のための思想になれるかどうか。その思想が時代とシンクロしていけるかどうか。
そういう視点でこのドラマを見て行きたいと思う。

まさむね

「第59回NHK紅白歌合戦」斬らせて頂きました

「第59回NHK紅白歌合戦」見ながら書いています。

司会者は紅組が仲間由紀恵、白組が中居正宏。
「私は貝になりたい」のパブリシティがここまで及ぶ。さすが博報堂。

第1番は、浜崎あゆみ 。
どうしても右手に注目が行く。怪我のところは、黒い手袋しててわからん。
再就職成功組のよっちゃん。ギター冴えるねぇ。
と思っていたら、浜あゆ、銀から黒の服に早着替え。
右手大丈夫か。早く帰って治療してくれ。

第2番目は、布施 明。
布施と中居の会話。中途半端。
空から薔薇が降ってくるCGの中、「君は薔薇より美しい」。布施の声の伸びすぎ。最高。

第3番目は、GIRL NEXT DOOR 「偶然の確率」
この娘、元気いいな。歌も上手い。時代の雰囲気とズレているんだけどね。

第4番目は、美川 憲一
IKKOが応援。騒ぎまくっているが空気冷たい。特に布施は苦笑いして無視。
美川の歌始まる。いつもの「さそり座の女」。この人、この曲以外あるの?
頭上に球根を乗っけてる。
突然、はるな愛が登場。かと思ったらいつの間にか、サンバになってる。歌の最後に、IKKO再び登場で、はるな愛と美川を囲んで、何か叫んでいる。メチャクチャ。

ここで審査員の紹介。
姜尚中の顔も。彼もついにここまで上り詰めたか。

ここで髭男爵登場。中居と中途半端なコント。この中途半端さがいかにも紅白らしい。

第5番目は、伍代 夏子。やっと落ち着いた雰囲気に。

遠藤実さんを偲んでのミニコーナー。北島三郎と小林幸子が思い出を語る。

第6番目は、北山たけし。
いつの間にか、演歌の先輩達が、北山の後ろで手拍子。目が笑っていない面々。北山に不要なプレッシャーが。
北山の出身は柳川か。柳川出身には、琴奨菊、妻夫木聡、ムーディ勝山、徳永英明。KABAちゃん..一杯いるんだよね。

ポニョを前にして、久石譲の宮崎音楽の時間。キムタクがMC、贅沢。
平原綾香、いきものががりの吉岡 聖恵、青山テルマが歌ってる。
ちなみに、久石のハゲは完璧なハゲであることに気付く。

そして、第7番目の藤岡藤巻と大橋のぞみのポニョへ。
スクリーンにはアニメの映像が大写し。
羞恥心とpaboが後ろで踊ってる。
増殖したポニョが大量に踊っている。
児童福祉法に則って、8時前直前に終了。滑り込みセーフ。

とにかく、いろんな人を画面に一緒に出して、視聴者を離さないNHKの戦略が見え見え。

第8番目は、東方神起「どうして君を好きになってしまったんだろう」。
いい曲。白組もようやく落ち着いた感じ。舞台演出無し。

第9番目は、水森かおりはレコ大に続いて「輪島朝市」。
東方神起と同じく、舞台演出無し。
おそらく、カーテンの後ろでゴソゴソやってるんだろう。

第10番目は、Aqua Timez
「虹」が「ごくせん」の主題歌だったという事もあって、MCの話題は、仲間由紀恵も含めて「ごくせん」に。
WATのウェンツが「ごくせん」に「出ていた」「出ていない」で押し問答。あんまり意味の無い会話。しかも笑えない。

第11番目は、木山 裕策
中居が癌だった話を振ってから、客席にいる家族にマイクが、さらに人情話を盛り上げる。
曲は「home」、いい曲。
耳が大きい木山。耳が後ろからの光で透けてる。と思ってたら、舞台全体が黄色い光で包まれる。
NHK的には、「千の風」「吾亦紅」に続く、3匹目のドジョウはいるか。

第12番目は、秋元 順子
史上最年長での初出場の秋元。
木山が客席の家族なら、こちらは娘からの手紙。人情勝負か。
曲は熟年離婚防止ソングの「愛のままで..」。この曲聴いたか?ともさかりえ。
歌詞の中に、「糸をひくような接吻(くちづけ)しましょう」というフレーズがあり。気持ち悪い。

第13番目は、キマグレンの「LIFE」。
舞台上の踊りの人数(人口密度)凄い。手を右左に大きく振っているが隣とぶつからないか?

第14番目は、いきものがかりの「SAKURA」。
地方の公立高校生が好きそうな曲。バックスクリーンの桜が綺麗。

第15番目は、前川 清の「東京砂漠」。
その直前に、ヘリコプターからの東京タワーを見下ろしてアナからのMC。いくら金かけてんだ。
いつの間にか、後ろには内山田ひろし亡き後、投げ出されたクールファイブの面々。宮本、相変わらず個性的。

第16番目は、川中 美幸の「二輪草」。この曲ミリオンセラーなんだよね。
曲が始まると後ろから赤い着物を着た軍団が出てくる出てくる。そのまま踊りだす。凄い。

ここで、ブラジル移民100周年記念企画。
サンパウロの餅つき大会にカメラが。向こうは夏の昼。
おじいさんと子供が杵を持ってる振り下ろすが、子供、嫌がって泣き出す。
ここで、「島唄」、いい曲だ。ブラジル移民の苦難の歴史の写真パネル、が、曲の前に挿入。泣かせる。
サンパウロの人々の手拍子も挿入されているが、時差のせいで若干遅れる。今後、技術改善を望む。

第17番目は、藤 あや子の「赤い糸」
早乙女太一も舞台で踊っている。

第18番目は、Wat 。
ところが、世界のナベアツが登場してMC。意味無し。
しかし、Watはこういう派手な舞台は似合わないな。2人で同じギター演奏というのもいかがなものか。

何故か、カメラは楽屋へ。テリー兄の家の卵焼きとサカナくんが出てきて大トロ自慢。それを羞恥心とpaboが喰う。
皿が回転寿司の一番安い皿っていうのが笑える。
ところで、サナカくんって魚が好きなの、それとも魚食べるの好きなの?魚の味方なの?敵なの?

第19番目は、中村美律子
ナベアツが引き続き、曲中に舞台で踊る。食い倒れ太郎とか蟹道楽の蟹とかが踊ってる。ナンでもありか。

ここで何故か姜尚中がコメント。歌の力で無職の人を力づけてあげたいって、その席で、ふんぞり返って言うか。

第20番目は、ポルノグラフィティ。
アミューズの後輩のperfumeが応援。最近はそれほど、紅白にこだわらなくなったのか。
そういえば、アミューズの事務所って飯島愛が亡くなった部屋と同じビルだったよね。関係ないけど。

妻夫木のコメント。来年の大河「天地人」の番宣だった。

第21番目は、大塚 愛。
この人もWat同様、舞台演出無しだと辛いかも。「サクランボ」みたいな派手な曲で大騒ぎの方がよかったかも。

第22番目は、平井 堅の「いつか離れる日が来ても」。
今日は「Mステのスーパーライブ」「ベストアーティスト」の時に気になったブレス音は何故か封印。NHK仕様か?

第23番目は、坂本 冬美。
審査員席の上野由岐子から、昔ソフトボール部だったという坂本に、ソフトボールが投げられる。
坂本キャッチ。中居大騒ぎ。そんなに凄いことか?
この人のコブシは日本一だね。

何故か、久石譲が登場、ピアノを背景に、中居、仲間が「命」を大事にせよとのナレーション。
結局、「私は貝になりたい」のパブリシティだった。

第24番目は、秋川 雅史の「千の風になって」。
この人、表情変えないで歌うよね。声の伸びでは、布施といい勝負。

ここで藤原紀香が登場。「SAVE THE FUTURE」の宣伝。
さらに、カメラが飛んで、なんとアイルランドのエンヤ。MCの有働久しぶり。
エンヤの「Orinoco Flow」は名曲すぎ。

中間発表は白組リード。
和田アキ子と羞恥心のつるのが後半の主なラインナップの紹介。
ちなみに、和田アキ子、倖田來未は「ちゃん」付け、青山テルマは「さん」付け。
一方、つるのは、MCスムーズ、頭いいじゃない。

ここで9時のニュース。
派手なNHKホールの画面が、一転、派遣切りされた人たちの炊き出し風景の映像へ。この落差凄い。良心痛まないかNHK。

ニュースのあとは、後半戦開始

第25番目は、Perfumeの「ポリリズム」
客席の一部のオタクの叫び声。

第26番目は、ジ ェ ロ。
いつものおばあちゃんの話。おばあちゃんの顔が入った特別服を着て歌う。
と思ったら、なんと、お母さん(ハーフ)が客席に。
ジェロ張り切る。いつもより声が出ている。
お母さんの登場は、レコ大では電話だったが、紅白では実物。さすが国営放送。
母の涙が僕の涙腺を緩ます。ジェロも泣いている。

第27番目は、SPEED「White Love」
今井が一瞬「愛してる」とのころは手話でも表現。

第28番目は、TOKIOの「雨傘」。
椎名林檎が作った曲だ。TOKIOも好きだし、この曲もいいけど、来年は後輩に席譲ったほうがいいかも。

第29番目は、青山テルマfeat.Souljaの「そばにいるね」
帽子でかい。レコ大のエントリーでも書いたけど、やっぱりウナギ犬似。

第30番目は、水谷 豊
水谷さんへの態度が、「うたばん」の時とは全く違う中居。
奥さんのランちゃんに一言と言われ、「帰りは12時を過ぎると思います。」だって素朴でいいね。
明らかに緊張している水谷。声が出ない。でも許せる。

第31番目は、絢香の「おかえり」
おかえりはいいとして、水嶋ヒロとは、その後、どうなった?

第32番目は、徳永 英明。
この人の声は楽器だよね。凄い。

ここで何故か、沢村一樹が、色気のあるキャラで登場。くだらないギャグ。
どさくさまぎれに、仲間が倖田の紹介。
倖田と中居との絡みさけたのが明白。

第33番目は、倖田 來未
曲は、ブラックな感じの「Taboo」。
中居の前で歌う「また今夜も思ったことひとつ 今も君を愛していると・・・」っていう歌詞の「Moon Crying」聴きたかった。

第34番目は、五木ひろしの「凍て鶴」 。
舞台上にスモーク、寒そう。
いつの間にか、オデコ広くなってた五木。

第35番目は、アンジェラ・アキ「手紙~拝啓 十五の君へ~」。
「今、負けないで泣かないで消えてしまいそうな時は 自分の声を信じ歩けばいいの」という歌詞は篤姫のテーマとも重なる。いい歌詞だ。

第36番目は、森山直太朗の「生きてることが辛いなら」。
これもいい曲、そして詞。
アンジェラアキとの本格派対決、いい勝負だ。

第37番目は、aikoの「KissHug」
「夏髪が頬を切る また年を重ねてきっと思い出す あなたの影 あたしの言葉」ってこれもいい歌詞だよね。

第38番目は、羞恥心 with Pabo
後ろのスクリーンに歌詞が出ている。
里田まいが紅白出れて本当によかった。
と思ってたら、FUJIWARAとかダンディとか、クリスとかいろいろと出てきて大盛り上がり。
上地は黄色いタオル出せなくて小さなトラブル?

第39番目は、コブクロ
ここで、男女ユニットをはさんで、また白組のコブクロ。

緒方拳を偲ぶキムタクのナレーション。いいところ持ってくね~キムタク。

第40番目は、平原 綾香の「ノクターン」。風のガーデンのエンディング曲だ。
舞踏家が白いスカートで踊る。

第41番目は、札幌ドームからのEXILE。「ti amo」
昨日はレコ大の授賞、今日は札幌ドーム、忙しいね。
TAKAHIROの喉ちょっと枯れ気味。大丈夫か。

第42番目は、小林 幸子
黄色い突起物を頭にかぶっている。ダライラマの法衣か。
その頭から、黄色い布が、左右に斜め下に延びている。
引きの映像だと、正三角形になっている。
と思ったら、幸子、上に上っていく。光背には怪しげな蝶の羽のようなものが。
物凄い世界。

ここで綾小路きみまろが、テレ東の「日本の歌」撤収作業中のコマ劇場の客席からの中継。
いつもの中高年を罵倒するギャグ無し。普通のMCで北島三郎を紹介。

第43番目は、北島 三郎
船に乗りながら歌う北島。そして、その船にはSMAPが全員乗り込んでいる。
勿論、ここでもキムタク一番いい位置を確保。
北島、間違えず、最後まで歌いきる。

第44番目は、一青窈の「はじめて」
ロウソクに囲まれて歌う一青。
北島三郎のカウンターって、いつから、そんなに出世したんだ?一青。

ここで、審査員の高橋尚子のコメント。この人の言葉っていつも文語体だよね。

第45番目は、中島 美嘉
曲は「流星の絆」の挿入歌、「ORION」。ドラマ思い出した。
紅白の舞台ってやっぱり特別なんだろうか。緊張していたみたい。

第46番目は、ミスチル
NHKのオリンピックテーマ曲歌う。そのつながりか、紅白、初出場。と言っても、最近、よくテレビ出るから、それほど有り難味は無いかも。
ゆずの北川もドラマ出てたし、トイズ、方針転換あったのか?
でも桜井はいつも一生懸命で好感を持てる。そのうち、どこから出てきたか、舞台上に大量の民間人。最後にコーラス参加。

第47番目は、石川さゆりの「天城越え」。
ハードロックのギターから入る。面白い演出。
間奏でイチローの映像が挿入される。
いくら、イチローのバッターボックスに入るときのテーマ曲になったとはいえ、伊豆とシアトルでは、世界が全く違うような...

第48番目は、SMAPの「この瞬間(とき)、きっと夢じゃない 紅白SP」。
一人一人がコメント。SMAPには珍しく、台本棒読み的、テーマは日本人。これも紅白ならでは。
歌は、中居クン頑張った。

第49番目は、天童よしみの「道頓堀人情」
「負けたらあかん東京に」って、東京は道頓堀と戦っていたのか?

第50番目は、森 進一の「おふくろさん」。
前奏の前だが、「歌の力、人の絆~(中略)~作詞川内康範、作曲猪俣公章」とMCつけてから、前奏。
前奏にかぶってはいなかったものの川内先生の怒りを全く理解していなかったのか?進一。
「人の絆を感じた一年だった」とのことだが、傍から見てると、「人に絆を断ち切られた1年だった」んじゃないか?進一。
まぁ他人事だけど。

第51番目は、和田アキ子の「夢」。
得意のナイトクラブ調の歌。
よく考えたら、この人のファンってどこにいるんだろうか?業界内ではいい人なんだろうけど。
最後、紅組の面々が後ろで手拍子で踊る。作り笑い。さすがに浜崎の姿は見られず。いたのかもしれないが。

大トリは、氷川きよしの「きよしのズンドコ節」
歌のはじめ、北島三郎と五木ひろしが手を出す。
氷川、北島だけの手を握る。五木、無視される。
そういえば、昔、五木が氷川に対して、「お前、息、臭いんだよ」と言ってマジイジメしたという逸話もある。最高の場面での仕返しか?
歌の最中、きよし、感無量で泣きそう。目が赤い。
と思ったら、最後に五木に頬をバチバチやられてた。五木の再復讐か?

最後、全曲ちょっとづつV流す。新しい試み。
そして優勝は、白組。

でも、昔みたいに、白組、紅組と言って争わないんだね。最近の紅白は。
よく考えたら、その競い合いってあんまり意味なかったからね。

◆関連エントリー◆
『第50回 輝く!日本レコード大賞』斬らせて頂きます
1億3000万人が選ぶベストアーティスト2008斬らせていただきました
2008年FNS歌謡祭 斬らせていただきました

まさむね

『第50回 輝く!日本レコード大賞』斬らせて頂きます

TBS『第50回 輝く!日本レコード大賞』見ながら書いてます。

会場は新国立劇場。初台だ。ベストアーチスト(日テレ)とMステスーパーライブ(テレ朝)の幕張よりも格上。TBSの意地だろう。
視聴率の目標は、20%だろう。FNSが19.7%だ。ちなみに去年の放送が、16.8%とのこと。
ジャニー系出ないけどどうか?

司会は、また堺正章。13年連続とか。そんなに数字取れる人でもないだろうに。微妙にくたびれている。
その他、花を添える綺麗どころは、上戸彩と松下奈緒。

そして、局アナの安住紳一郎と小林麻耶。いつもこの2人の印象。人材不足のTBS。

湯川れい子が審査委員長。今更審査も無いだろうに。
大賞にEXILE、新人賞はジェロ以外にあるのだろうか。まぁじっくり見ていきたい。

いきなり、上原ひろみのハイテクのピアノ演奏。いきなり、こんな上手くて後から出てくるアーティスト大丈夫、不安。
と思っていたら、日本作曲家協会奨励賞の北川大介のほのぼのした歌謡曲。
数字捨てたかTBSとも思ったが、逆に言えば、上原ひろみの演奏を忘れさせるGJ。後からのアーティスト胸なでおろしたか?

ここで、過去のV。
いきなり水原ひろし。眉毛濃い。さらに数字が遠のく気が...今でも田舎に行くとアース製薬の殺虫剤の看板で見る?
そしてフランク永井、クレイジーキャッツ、橋幸夫&吉永小百合、舟木和夫、坂本九、美空ひばり、クールファイブ、辺見マリ、和田アキ子、ムーミンの女の子。
そして、尾崎紀彦は、もみ上げ凄いな。
五木ひろしをはさんで、ちあきなおみの「喝采」。これは名曲。
そして、ジャーニズ時代の郷ひろみ。ヘヘヘヘイのところ、傾きながら歌っている。
五木ひろしをはさんで、統一協会の桜田淳子。
梓みちよ、殿キン。この時代、演歌かアイドルだったんだな。次の布施明は今でもかっこいい。オリビアー~♪。
野口五郎は、クラブ専用バンドみたいな蝶ネクタイ。そして岩崎宏美。このへん、カックラキン大放送を思い出す。
都はるみをはさんで、ピンクレディー。スカート短すぎ。当時も衝撃的だったんだろうな。
ジュリー、そしてまたピンク。「UFO」だけど、今聴くと、ちゃんとハモってる。
いきなり研ナオコ。出た大物、山口百恵。顔四角い。
石野真子、桑江知子。このあたり地味。
さらに、八代亜紀かと思ったら、森進一。ここで生で森が登場。テンポ落ちる。
安住が森にインタビュー。いきなり川内康範の話題振り、森顔が歪む。笑える。
    ◆
ここで、新人賞。
桜井くみ子とジェロの演歌組。
桜井は初見だが、上手い。ただし、階段の隣みたいなところで歌わされる。地味。予算無いのか。
ジェロの「海雪」には、舞台演出アリ。雪が降る。桜井との扱いの差、歴然。すでに風格あるな。

ここで、最優秀歌唱賞の中村美律子「女の旅路」。
このあたり(7時頃から30分間)、八代から数えて、5曲続けて演歌。老人タイムか。

CMはさんで、堺正章による松下奈緒への正月からのドラマ番宣インタビュー。やたらにでかいぞ、松下。

続いて、思い出Vに戻る。
田原俊彦、泣いてた。
都はるみ、五輪真弓(妖怪人間「ベラ」じゃない)の「恋人よ」よ。
がらり雰囲気変わって、松田聖子。さらにがらり雰囲気変わって、松村和子の「帰ってこいよ」。
ロスなんとかとシルヴィア「別れても好きな人」
寺尾聡の「ルビーの指輪」サングラス四角くて大きい。
ジュリーの「ストリッパー」、金のマント、派手だ。
近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」。泣いていた。隣の田原は比較的冷静。トロフィー持って歌ってた。
続いて河合奈保子、大橋純子、研ナオコ。
さらに、石川秀美。続いて、旦那のシブがき隊。泣いてた。
ここまで、俊ちゃん、マッチ、シブがき隊と、泣くのはむしろ男の子。
    ◆
ここで、生の八代亜紀、その顔面は化粧か塗装か?歌うは「雨の慕情」。感動した。

そして企画賞の発表。
阿久悠のトリビュートアルバム等。布施明とかさだまさしとか、ヒマそうな大物歌手のカヴァーアルバムが多い。
徳永英明以来のブームでしょ。みんな同じような企画に企画賞というのはいかがなものか。
    ◆
特別賞は、アグネスチャン、サザン、ポニョ、羞恥心に贈られた。
サザンに今更、特別賞って何?
生出演は、ポニョと羞恥心。上地、髪型代えたな。オデコ目立つ。
まずは、大橋のぞみと藤巻(藤岡、過労のためここのところ不在)。
20時を3分残して歌いきる。児童福祉法遵守。
そしてCMをはさんで、8時またぎは、羞恥心。さすが今年の顔。
    ◆
ここで新人賞。GirlNextDoorとキマグレンと福井舞。
トップバッターはキマグレン。ラテンっぽい。サザンの「稲村ジェーン」もそうだけど湘南あたりに雰囲気よく出てる。ただし、来年、生き延びてるかどうかは不明。
続いて福井舞。可愛いか...? 歌上手いか...? 曲いいか...?TBSの「恋空」か、納得。
最後はGirlNextDoor。AVEXの一大プロモーションに乗っての登場。全体的にバブルな印象。PVではスキーしてるし。AVEX自身の夢をもう一度というコンセプトか。
今年の新人の女の子は、桜井(大阪)、福井(京都)、GNDの前川千紗(兵庫)。何故かみんな関西系。
    ◆
そして、優秀作品賞に続く。
℃-uteの「江戸の手毬歌2」(宇崎竜童の作曲)。インタビューに答えてのは矢島舞美だけ。梅田えりか、一人でかい。
氷川きよしは「玄海船歌」。さすが声が延びるね~♪。
さっきの桜井くみ子の「あばれ船」もそうだけど、演歌って、漁師ものが多いよね。ターゲットユーザーなの?
私見だが、氷川クン、オデコの大きさと目の下のクマ目立つ。若干劣化か。

続いて秋元順子の「愛のままで」。
熟年離婚防止ソングだそうだが、離婚って曲聴いただけで止められるものなの?よく、知らないけど。

特別功労賞。
小倉友昭っていうから、おヅラさんかと思った。
Googleで検索しても、「もしかして小倉智昭」って言われた。
でも、別にいるんだね友昭さん。音楽評論家らしい。
よく考えれば、おヅラさんはただの音楽好きだったね。

また、あの故川内康範も受賞。
自然に森進一にマイクが向く。「僕の父親のような人でした」って相手は子供とは思ってなかったんじゃ...残念。
観客席には川内の長男の弁護士。弁護料、いくらだったんだ?
昔の森進一の「おふくろさん」のVも流される。そういえば、森の「おふくろさん」って物真似芸の原点だったの思い出した。
ここで森の「花と蝶」の熱唱。いつも以上に力入ってる。
「おふくろさん」は紅白にとっておく。TBSはどうやってもNHKに勝てないか。
    ◆
ここでメモリアルVの第2部。
西城秀樹、高田みずえ(元・大関若島津の奥さん)、森進一、松田聖子、ラッツアンドスター(当然、田代は映されず)、小泉今日子、高橋真梨子、中森明菜(泣く)、岩崎良美(タッチ!)、本田美奈子、小林明子(一発屋)、井上陽水(腐らない方の)、少年隊(今見ると踊り地味)、石川さゆり、中山美穂、近藤真彦(愚か者、また泣く)。
荻野目洋子(50人位一緒に踊る、派手)、酒井法子、BaBe、吉幾三、光GENJI、B.B.クイーンズ(ちびまるこの歌)、サザン(「真夏の果実」)、たま(異質な感じ)、小泉今日子、中西圭三、大月みやこ、平松愛理、サザン(「涙のキッス」)、THE虎舞竜(実は一発屋)、国武万理、篠原涼子(小室サウンドの時代か)。
JUDY AND MARY(つるされたゴンドラで歌う)、TRF(バブリー)、シャ乱Q(これもバブリー)、安室奈美恵(泣く。ピアノ弾いてるらしいが小室の映像無し)、MAX、wink、米米CLUB。
米米の生歌。
そしてwinkの登場。銀の三角帽子、冷静に見ると変。久々に見れてよかった。
    ◆
ベストアルバム賞。
最優秀アルバム賞は、安室奈美恵らしいけど、今は歌わないみたい。
そのほかでは、上原ひろみ、坂本冬美、Perfume、鈴木慶一達。
鈴木慶一って言えば、香山リカとはとっくに別れたんだっけ?

現場へはPerfumeがかけつける。パフォーマンスは安定してるよね。何度も見たけど飽きない。

ここで安室奈美恵のインタビューと「NEWLOOK」の演奏(録画)。
ベストアーティストではそうじゃなかったけど、今回は、髪の毛パッツん歌ってくれてよかった。
    ◆
優秀作品賞の第一部。
mihimaru GT「ギリギリHERO」。服、派手で良し。カツゼツ悪し。
w-inds.「アメあと」。相変わらずかわいい龍一。相変わらず面長の慶太。髪黒くなった涼平。パフォーマンスはいいね。
ところで、松下奈緒と上戸彩、3回目のお色直し。意味あるの?
次は、水森かおりの「輪島朝市」歌の途中、カットで本物の輪島の朝市の映像が。リアル過ぎて、白いドレスの水森とアンバランス。
    ◆
モーニング娘。の「抱いてHOLDONME」いきなり飯田のアップ。いいね。
GLAY、サムエル(今どうしてるんだろう)、再びモーニング娘。「LOVEマシーン」。保田、家でみてるか?
そして、サザンのTSUNAMI、浜崎あゆみ(熱唱。泣く)。中島美嘉(爪に鳥の羽)、DAY AFTER TOMOROW、一青窈、再びあゆ(また泣く)、ミスチル、河口恭吾(何故か階段のところで一人で歌う)、EXILE、マツケンサンバ2(いつ見ても馬鹿らしくて笑える)、倖田來未、コブクロ、REIRA staring YUNA ITO、氷川きよし、mihimaru GT、キグルミ(懐かしい)、絢香、倖田來未(「愛の歌」)、EXILE(「トキノカケラ」)、千の風(声伸びるね~でも大げさ)、再びコブクロ(「蕾」)。

ここで企画賞の水谷豊が登場。「カリフォリニアコレクション」。特別バージョンって言ってたけどどこが?

そして、優秀作品賞の第二部。
真打ちEXILEが登場。曲は「Ti amo」。日曜の夜はベッドが広い♪。これは男の人が去った後の朝の歌。平安時代の和歌と同じ世界だ。
倖田來未は「MoonCrying」。失恋の歌。時期が時期だけに微妙なリアリティ。
東方神起の「どうして君を好きになってしまったんだろう」。白い服着て横一線に並んで歌う。いまだに誰が誰かわからない。
谷村奈南も優秀作品賞か。かわいい。
斉藤和義は大阪のライブ会場から「やぁ無情」。Aメロとサビのくっつきが唐突なのはしかたがないか。CMが評判で、後で作ったんだからね。
青山テルマ feat.SoulJaの「そばにいるね」。今年の閉塞的な雰囲気を一番、表現している遠距離恋愛の曲。ウナギ犬にも見える、錯覚か。SoulJaはカツゼツ悪い。

ところで、大川栄策が今年「そばにいてね」という紛らわしい演歌をリリースしてるから買うとき間違えないでね。

そういえば、新人賞の桜井くみ子(大阪)、福井舞(京都)、GNDの前川千紗(兵庫)に加えて、優秀作品賞の谷村奈南(大阪)、倖田來未(京都)、青山テルマ(奈良)も関西出身でした。
    ◆
そして森山直太郎が作詞賞受賞で「生きてることが辛いなら」で歌うも、作詞は、別の人、御徒町凧。
歌詞の「生きてることが辛いなら、いっそ小さく死ねばいい」ってどこがわるいのか?この曲聴いて死のうと思う人いるの?
    ◆
やっと、新人賞の発表。
やっぱりジェロ。他の面子に比べて、圧倒的だったよね。
泣く。さらに、追い討ちをかけるようにお母さんからの電話、ジェロさらに号泣。感動的だ。

そして、最後にレコード大賞の発表。
当然のようにEXILE。インタビューも冷静。
曲は「Ti amo」。泣くこともなく歌うATSUSHI(越谷出身)とTAKAHIRO(佐世保出身)。
ダンスは、いつもより大きめに動いてます。

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まさむね

現代における「絆」とは? ~天皇陛下のご感想と飯島愛の死~

世界的な金融危機に端を発して、現在多くの国々が深刻な経済危機に直面しており、我が国においても、経済の悪化に伴い多くの国民が困難な状況に置かれていることを案じています。働きたい人々が働く機会を持ち得ないという事態に心が痛みます。

これまでさまざまな苦難を克服してきた国民の英知を結集し、また、互いに絆(きずな)を大切にして助け合うことにより、皆で、この度の困難を乗り越えることを切に願っています。

23日の天皇誕生日に、天皇陛下はご感想を発表された。
冒頭はその最後の一節である。

国民に対して、知恵とで、国難を乗り切るようにとのこと。
今まで、今上天皇が、ここまで踏み込んだ御言葉を述べられたことがあっただろうか。
日本人なら、一人ひとり心に刻み込むべきだ。

政治の場面においては、「国難を前にして、与党、野党争っている場合ではない」という示唆にも聞こえるが、政治家はこの御言葉をよく咀嚼して、正月からの行動をとってもらいたいものだ。

一方、年の暮れ、数々の企業から、派遣切りの発表がなされた。
その中の多くの企業は、しばらく続いた円安の恩恵を受けていた輸出依存企業だ。
日本を代表する名立たる大企業が、本当に今、それまで企業のために、働いてくれていた派遣従業員を、ホームレスにしてまで切らなければならないのか。
を大切にして助け合うことで困難を乗り越える事を願う」というのが何を意味するのかをもう一度、考え直して欲しい。まだ間に合う。
    ◆
次の日の24日のクリスマスイヴ、飯島愛が自宅のマンションで亡くなっているのが発見された。
死因はまだはっきりしていないが、亡くなってから既に数日間経っていたようだった。
いわゆる孤独死。気の毒な話である。

今日の「サンデージャポン」でコメンテーター達が彼女の思い出を語っていたが、その言葉はどれも悲しかった。


◆爆笑問題・田中裕二
すごく繊細な人だった。辞めるときも「漫才があっていいな。私なんて何もないんだよ」といっていた。辞めたあとも番組をよく見てくれていて「またデーブがつまらないこといってる…」とかメールが来ていた。
◆テリー伊藤
1カ月前に「芸能界に戻ってこいよ」と話したのだが…。ずっと芸能界にいたらこんな結末にはならなかったかも。今日は皆に会いにきているはず。
◆高橋ジョージ
すごい居心地のいい人だった。(昨年3月25日の)最後のサンジャポ出演のときに「ロード」を歌ったら何回もメールをくれた。「アーティストに歌ってもらっちゃって。私なんかのために…」といっていた。人のことばっかりだった。
◆デーブ・スペクター
サンジャポは生放送なので一番愛ちゃんらしく見えた。最後の出演のときに「自分の代わりはいっぱいいる」と言っていたが、飯島愛は彼女しかいない。
◆八代英輝弁護士
やりたいことがいっぱいあっただろう。HIV啓発活動を積極的にやるなどとって代わることのできない、大切な人だった。
◆西川史子
7月にお会いして「愛ちゃんのあとやりにくいよ」と言ったら「大丈夫だよ、見てないけど」といわれた。愛ちゃん流のエールかも。寂しいですね。

  -nikkansport.com 08.12.28

サンジャポファミリーとか言いながらはしゃいで、あんなに仲が良さそうだった芸能人達はみんな痛恨の思いだろう。
一見、華やかな人間関係の真っ只中にいるようにも見えた彼女だが、近所の交番に行って、「寂しいから話を聞いて欲しい」と相談していたのである。
飯島愛の内面を思うと、華やかな芸能界、そしてそれにとどまらず、僕たちが生きる現代社会における見せ掛けのがいかに虚しいものかと考えざるを得ない。
    ◆
さて、を語源辞典で調べてみた。

とは犬や馬などの動物を繋ぎ止めておく綱のことをいう

元々、という言葉は結びつきを表すと同時に、その裏に束縛という言葉が張り付いているのだ。
それは、決して暖かいだけのものではないのである。

それどころか、僕たち人間の歴史は、ある面、(=束縛)からの解放の歴史なのである。

おそらく、戦後の核家族化、地縁・血縁共同体の弱体化というのはその流れに沿っている。
さらに、非正規雇用者の増加、農家の激減、晩婚化、少子化という現象も(=束縛)からの解放という歴史の流れの中にある。
それは、人それぞれ、自由な生き方を認めようという思想のもとに、結婚も就職も転職も子作りも自分で選択できるようになったからだ。

しかし、それは当然、個々の人生が厳しい競争原理にさらされるようになったという負の面も併せ持っていたのである。
自由は、同時に、そして必然的に、敗者を生み出してしまうということなのだ。
    ◆
しかし、競争に負けた者には悲惨な境遇しか残っていないというのでいいのだろうか。
極端な例かもしれないが、派遣社員が契約を切られた後に、すぐにホームレスという底が抜けた社会はやはりおかしい。

しかし、日本人は束縛からの解放の歴史を元に戻して、かつての地縁血縁共同体を取り戻すことなど出来るのだろうか。
一方、そうでなければといって、の構築を一方的に国家に押し付けるということは健全なことなのだろうか。それはゆくゆくは、国家からの束縛を意味してしまうのではないだろうか。
また、例えば、今年の紅白歌合戦のテーマ「歌の力、歌の」のようにマスコミがキャッチフレーズとして喧伝しまくればいいというものでも全くないであろう。
    ◆
陛下が言われた「この困難を乗り越えるための」をどのように創り直していくのか、それこそ、今、日本人が英知を結集して考えなければならない事なのだ。
これは、まさに歴史的試練である。

まさむね

創価学会は民族である。 ~『平成宗教20年史』書評~

要するに、創価学会の会員にとって、自分達の人間関係を維持するために、信仰という要素はほとんど必要とされなくなった。集まりがあれば、一緒に南無妙法蓮華教と唱えるかもしれないが、それは、習慣にすぎなくなっている。座談会では、日蓮の仏法にもとづく特殊な仏教用語が用いられるにしても、それは仲間内で使われる隠語のようなものにすぎない。
こうした創価学会の実態を見ていると、私は次第に、創価学会というのは必ずしも宗教組織ではないのではないかと考えるようになってきた。それは、むしろ「民族」に近いものなのではないか。最近では、そのようにさえ考えている。
-「平成宗教20年史」(島田裕巳)P218-

戦後、多くの若者が都会に出てきた。
いわゆる集団就職というやつだ。
彼らは、それまで、彼らを育んできた故郷、先祖、家族といった共同体から引き剥がされ、個々人がバラバラな存在として、都会に投げ出されたわけである。
そんな彼らの心のよりどころとして、爆発的に会員を増やしていったのが創価学会だ。
    ◆
その時代、明らかに創価学会は一定の役割があった。
そして、時に周囲とぶつかりながら、時に排他的と言われながらも、政治勢力として公明党を進歩発展させ、自分達の権利も社会に認めさせようと努力し、独自の発展を遂げてきた。
そして、そのようにして時を経て、現代は、その時代に創価学会に入会した人々の二世、三世の時代になっている。
彼らは生れついての学会員である。
周囲も学会の人が多い。
その教えに沿って教育される機会も多い。
したがって、その世界観、人間観、日本観なども、教えに沿って形成されていく。
さらに、人間関係も学会を中心にして形成される。
住環境も、学校も、仕事も、結婚もその創価学会の世界の内部で完結して行われるようになる。

彼らにとっては、逆に、創価学会に背を向ける事自体が不自然なことだし、考えられないことなのだ。
勿論、その事自体、他の人が文句を言う筋合いの問題ではないし、尊重されるべきものだと思うが、上記の状態を踏まえて、敢えて極論するならば、日本にあって、日本ではない存在、それが創価学会という存在なのである。
冒頭でも記したように、本書の著者である島田裕巳氏は、このような状況を指して、創価学会は「民族」であると述べているのだ。
    ◆
おそらく、2CHなどで、創価学会が必要以上に攻撃されるのは、多くの人々にとって創価学会という存在には、他民族の匂いがするからなのであろう。
それは、例えば、池袋にチャイナタウンが出来るというニュースに対して、漠然とでも不快感を感じてしまう感性と同根の嗅覚なのだと思う。
その嗅覚自体が、いい悪いという事をここで判断する力も意志も私にはないが、少なくとも本書が「民族としての創価学会」という新しい観点をもたらしてくれたという事だけを指摘しておきたかったのである。
    ◆
バブル経済からの時代からバブル崩壊直後に流行した宗教に近い現象として、自己啓発セミナーというものがあった。
-「平成宗教20年史」(島田裕巳)P50-

本書が面白い点は、平成の時代を概観し、いわゆる宗教だけではなく、少しでも宗教的と思われるような出来事(例えば、サイババ、酒鬼薔薇、ヤマギシ会、靖国神社、スピリチュアルブーム等)も扱っているということだ。
さらに、興味深いのは、昭和の終わり頃から出現した「自分探し」をする若者の答えを提供した動きの一つとして自己啓発セミナーをも視野に入れている点だ。

僕は、この自己啓発セミナー系のビジネスが現在でも盛況なのかどうは知らないが、不況の中、自己啓発セミナー受講のような高額ビジネスは厳しくなっていくと思う。しかし、一方で、人々が潜在的に持っている「自分探し」の終着駅探しの欲求はなくなるわけではない。必ず残る。
そして、その欲求は、別の方向に流れていくに違いないと思われる。

宗教以外のもので、その先にあるのは何なのだろうか。
おそらく、最近、最もブレイクしている勝間和代さんのビジネス本などもその一つではないかと僕は密かに思っている。
自著の中で、「勝間本からのご利益」などと言っている”信者”の言葉を堂々と載せているのを見ると、そんな匂いを感じなくもないのだ。平成宗教20年史の次に来る21年目、すなわち来年、勝間ブームの行く末にちょっと興味がある。

まさむね

MUSIC STATION SUPERLIVE 2008を斬らせて頂きました

「MUSIC STATION SUPERLIVE 2008」を見た。
会場は幕張メッセ。ベストアーティストとタメを張る。

残念ながら浜崎あゆみが、怪我で急遽不出場。紅白には間に合うか?

トップは、関ジャニ∞。オープニングには相応しい派手な感じ。
このグループ、ベストアーティストでもオープニングだった。オープニング用として、うってつけなんだろう。
関ジャニと言えば、関東での露出が少ないことで、逆に、今年のDVD販売No.1を獲得している。
来年の更なる飛躍は確実だ。

二番手は、Aqua Times こういう感じの「地方の男子高校生向けの青春系」グループって、いろいろ出てきてるけど、長続きしたのは「ゆず」ぐらいかな。
みんなユーザーが高校を卒業して、それぞれが別世界に行くときになんとなく、一緒に捨てられちゃうんだろうな。
このグループはどうだろうか。

三番手はGirl Next Door。
実は、この3人組が、なんでデビューの今年にそれほど取り上げられるのか不明。
エイベックス期待の一番星っていうのはわかるんだけど、90年代の音と過剰に明るいパフォーマンス。どこかバブリー。CMの映像もスキーとかやってるし。
少なくとも、安室奈美恵とか浜崎あゆみのように、時代の空気を読んで、歌姫になる感じはない。
来年は僕的には?だ。

四番手は、Hey!Say!JUMPは、「真夜中のシャドーボーイ 」。
ごちゃごちゃしていて、誰が誰かわからない。若いっていいな。

五番手は、いきものががりの「帰りたくなったよ 」。アイフルホームのCMソングだ。
ボーカルの聖恵は意外に年食ってて24才。実家が兼業農家だとは知らなかった。どうりで作り出す世界が保守的でNHK臭いと思った。

六番手は、V6。
僕は密かにジャニーズ1のパフォーマンスグループだと思っているんだけど、途中、短いソロで、長野君はずす。残念!
FNSの時だったか、岡田君が来年プロデュースに挑戦したいって言った時の、他のメンバーの顔色無くなり笑った。
今年は、「SP」よかったからね。将来を感じさせる作品だった。

七番手はキマグレン。
「泣きたくて、笑いたくて」っていうフレーズ、よく聴く曲だと思ったらタイアップ多いんだ。営業力か。
青春系のバンドかと思ったら、意外に年齢行ってるんだね、2人とも28歳か。

八番目は、藤岡藤巻と大橋のぞみ 。のぞみちゃんの年齢の関係で8時までに、終わるかと心配も、1分前に、歌い終わる。
見事...
藤巻さんのMC笑えた。
あるショーで「藤巻さ~ん」という声援に応えて、手を振ったら、自分の前にレミオロメンがいて、そこの藤巻亮太が目当てだったという話。
ポニョの藤巻さんの振り上げた手、行方知らず。かわいそう。

九番目は、チャットモンチー。女性ばっかり3人のロックバンド。
いかにも地方都市の公立高校の軽音楽部出身という感じ。好感が持てる。でも、音は現代風じゃないな。

十番目は湘南乃風も、地方のジモティー代表と言った感じ。
サングラスかけたガテン系の男達が、みんなでタオルを振るパフォーマンスは根強い共感層を持っている。
不況の現在、若者の気持ちを吸い上げるパワーがあるね。来年の活躍は必至だと思う。
若旦那のインタビュー。結婚したとのこと。ヤンキーっぽいかと思ったら、意外に普通の声。

十一番目はSuperFly。
越智志帆自身、ジャニスジョップリン好きだけあって、60年代~70年代にかけてのアメリカンロックをベースにしてる。
ファッションも音も、パフォーマンスもそうだ。チャットモンチーが徳島なら、こっちは愛媛か。
ところで、四国ってガールズロック流行ってるのか?
ちなみに越智っていう名前の人は十中八九、愛媛出身だ。

十二番目は中川翔子でガラリと雰囲気が変わる。
相変わらず、おしゃべりもユニークだし、かわいいけど、歌手としては、パフォーマンスも曲も弱い。来年はつらいかも。

十三番目のポルノグラフィティだけど、岡野のボーカルの声がユニークすぎて、何をやっても同じに聴こえる。
今年5枚シングル出したってさ、サザン休止のあおり受けたアミューズの株価対策か?

十四番目は倖田來未。
いつも感じるのが彼女の名前、変換が難しいって事。漢字登録するほどでもないけど...
キャバクラのショータイムみたいなダンスミュージック。この酒焼けしたような声、おじさんに人気なわけだ。

十五番目は綾香の「おかえり」。普通。

十六番目はKinki Kidsの「Secret Code」だ。
この人たちはギネス(デビュー以来すべて1位獲得という)がかかってるから、逆にあんまりシングル出せなくなってる。
今年もこれ1枚。音楽性の幅が広いって言えばいいんだけど、本当はどういう音楽やりたいのか?
ルックスもエネルギーも若干劣化。いつまでもKidsでもないだろうに。

十七番目は大塚愛。4曲連続関西系。
大阪の女性シンガーは、aikoも綾香も、この大塚愛も自分本位って感じが逆にいい。
嫌な事しないタイプ、授業とかきっと聞いてないタイプだよね。

十八番の9時またぎはやはりSMAP。2曲歌う。
1曲目は、オリンピックのテーマ曲の「この瞬間、きっと夢じゃない」。中居クンのソロ結構長い。あそこまで外すっていうのも一つの芸だな。無いと寂しいもん。
木村クンは、今日のパフォーマンスは今ひとつだったな。
そういえば、Googleの検索窓に木村拓也って入れると、「木村拓也 身長」「木村拓也 在日」「木村拓也 整形」とかが上位の候補に出てくる。みんな何知りたいの?

十九番目は羞恥心。SMAPでつかんだ視聴率をこれで維持しようという目論見か。
MCは普通。慣れてきた感じか。
1曲目は「泣かないで」2曲目は「羞恥心」。2曲披露だが、1曲目はちょっと辛い。2曲目は耳慣れてる。
来年早々で解散っていうのは正解だと思う。

二十番目は嵐。SMAP、羞恥心ときて嵐か。
今年一番活躍したグループ。FNSでもベストアーティストでもやらなかった「Truth」の披露。
このグループ、大野クンがリーダーでボケ役っていうのが面白い。彼は来年、歌のお兄さんのドラマやるらしいけど、番伝の写真見ても楽しそうじゃないし、似合ってないのが笑える。
前作「魔王」ではクールで、あんまり表情の無い役だったからよかったけど、歌のお兄さんはどうなるか?
今年の嵐は5曲リリース。
「Step and Go」は嵐のバラエティ「GRA」のエンディングテーマ、「One Love」は松潤主演の花男の主題歌、「truth」は大野主演の「魔王」主題歌、カップリングの「風の向こうへ」は櫻井がキャスターをした日テレのオリンピックテーマ曲、そして「Beautiful days」は二宮主演の「流星の絆」のテーマ曲。
相葉頑張れ。

二十一番目はperfumeは「ポリリズム」と「Love the world」の2曲。
下積み長いだけあって、技術はしっかりしている。踊りも完璧。
だが、来年もこの勢い続くか?

二十二番目はKAT-TUN。
クリスマス終わってるのに、「White Chiristmas」。
残念ながら、こういう曲はあんまり似合わない。
2曲目はチョイ悪でそれなりよかった。

二十三番目はORANGE RANGEの「おしゃれ番長」、ポッキーの曲だ。
今年は、ライブ70本やったらしいけど、やっぱり上手くなってるよね。さすがだ。前のKAT-TUNに比べて勝ったな。もしかして、最初から相手にしていない?

二十四番目は青山テルマfeat.SoulJaの「そばにいるよ」
docomoとのタイアップだといっても、着うた800万ダウンロードって凄すぎ。違法も入れたら、2000万近いんじゃないの?
歌詞が、貧しいカップルの遠距離恋愛を歌ってるっていうのが着うた心を刺激したんだろうね。
今年一番、コンテンポラリに若者の心情を汲んだ曲って言えるんじゃないか。

二十五番目は綾香×コブクロの「あなたと」。大阪の飲み仲間のトリオだ。
はじめて聴く。キャッチーな曲じゃないけど、何度か聴くと馴染んでくるのかな?

二十六番目は、TOKIO。長瀬曰く「ライブが一杯出来た年」って、逆に言えば、結構時間が空いていた1年ということか。
リーダー、城島の皺が多いという話題に笑える。
曲は椎名林檎の「雨傘」。こういうロックはTOKIO向きだな。山口のベースも結構上手いな(本当に弾いていればの話だが)。

二十七番目はFlumpool。
「そばにいるね」がdocomoとのタイアップだが、この「花になれ」はauとのタイアップで配信限定曲。
それにしても150万ダウンロードは立派。
インディからはじまって、6年目のブレイク。下積みが長いだけあって、音もしっかりしている。来年さらに期待したい。

二十八番目はaiko。局の配慮か?TOKIOから、1グループはさんでのaiko。
今年は5回しか外食しなかったって、どんな私生活だ。
aikoもユニークなメロディライン持ってるよね。この「KissHug」も彼女らしい曲。歌詞も繊細なんだよね。

二十九番目はNEWS。
今回は、ジャニーズがオールスター出演だったけど、結局、NEWSがその中でもトリ。
マッチも出たかっただろうに。タキツバは?
手越上手すぎだから、山下につなぐと厳しい。ライブは残酷。

三十番目は平井堅の「いつか離れる日が来ても」。
たもりと話すと平井のデカさ目立つ。
前にも書いたけど、あのブレス音は、”味”か?”老い”か?
今後、是非とも、”味”として「芸の域」にまで達してほしい。ゲイの息じゃなくて。

三十一番目はGLAY。久しぶり。
結成20周年で、いまだにあの恰好は凄い。ある意味、尊敬。
今年はアメリカでのコンサートが思い出というが、在米邦人がターゲットユーザーか?

三十二番目はコブクロの「時の足音」。
コブクロの歌詞の持ちネタは、花、ツボミ、長い冬、種、出会い、一瞬の時...
日本人好みの季節感ある歌だよね。

三十三番目は中島美嘉の「ORION」。
「流星の絆」の挿入歌。
ドラマにも、謎の女として出演。クドカンワールドを一人で醸し出していた。
中島は「なかしま」って読むんだよね。
豆知識だけど、関西はにごらないで関東はにごる名字が多いんだよ。「やまさき」と「やまざき」とか。
だから、鹿児島出身の彼女は「なかしま」なんだ。

三十四番目はL’Arc~en~Ciel 。
今年初めてフランスに行って、コンサートをしたそうだ。
フランスにおける日本ブームに乗っただと思うけど、人気あったんだ。
ちなみに、L’Arc~en~Ciel とは「the arch in the sky」だから、虹っていう意味とのこと。

トリはMr.children。ベストアーティストでは浜崎がトリだったけど、怪我で急遽、抜擢ということか。
「HANABI」と「GIFT」を熱唱。
「一番綺麗な色ってなんだろう」って言うけど、結局ボカシてる。金とは言えないか。まぁいいけど。
いつも同じと言えば、そうなんだが、さすが貫禄あるよね。
熱唱が似合うよね。櫻井さん(練馬出身)。

あっという間の4時間でした。

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まさむね

大河・篤姫が「その時歴史が動いた」篤姫と違う5つの点

先日、NHK「その時歴史が動いた 大奥 華にも意地あり~江戸城無血開城 天璋院篤姫~」の再放送があった。

「その時歴史が動いた」は、忠実に史実を再現する事をポリシーとした番組である。
今まで、信じられてきた歴史に対して、新たな実証、資料を元にして、新史実を紹介するところが真骨頂だ。

そこで、僕が気になったのは、この番組で紹介された史実の篤姫は、大河ドラマ「篤姫」と、いくつかの点で異なっていたという事だ。しかも、そのいくつかの点は、むしろ篤姫の特徴を現していたエピソードのような気もするのである。

僕が気になった点を上げてみる。以下の5点だ。

1)和宮との初対面における敷物
和宮との初対面において、史実では、篤姫が和宮に敷物の無い場所を指定したのだが、大河では、篤姫は敷かなくていいのか?といぶかるが、大奥総取締り・滝山に「必要ない」と進言され、そのような状態になった、ということになっていた。

2)江戸城退去を言い渡させた時の篤姫の態度
朝廷から倒幕の勅命が出て、討幕軍が江戸に迫った時、篤姫は城内からの退去を勧められるが、これを拒絶し、史実では短刀を構えて自害の姿勢を見せたという。
そうとう気性の激しい女性だったようだ。勝海舟は、こんな篤姫を評して「天璋院は貞婦というか烈婦」と記しているほどだ。
しかし、大河では、この場面では篤姫は退去に納得。その際に、「とりあえず、3日間だけ退去してほしい」という滝山の嘘を見破り、逆に、そのような嘘を付かせた滝山の心をいたわっている。

3)江戸城総攻撃を思いとどまらせるために西郷に送った手紙
史実では、西郷が江戸総攻撃を思いとどまったのは、篤姫からの「自分の命にかけても、徳川家の存続を嘆願する」手紙によってということであるが、大河では、むしろ、斉彬から篤姫への手紙を読むところで、西郷は号泣。日本を西洋に負けないような国にしたいという斉彬の意志を継ぐ、すなわち日本のためを思って江戸総攻撃を止めたということになっていた。

4)江戸城退去後に大奥に残された物
篤姫が江戸城から退去するとき、史実では、調度品等を全部置いてくる事によって、薩長に対して、徳川文化の厚みを誇示しようとしたのに対して、大河では、高寿院(家定の母)が活花をして、それに感化された篤姫をはじめ、他の女中達、みんなが活花をし、それを部屋に残し、乗り込んできた薩長軍の兵士を驚かせるというエピソードになっていた。

5)大奥退去後の女中達への世話
大奥退去後、史実では篤姫は、女中達の縁談、再就職先の面倒のため奔走したとのこと。そのために、死後、残された所持金はたった3円=現在の貨幣価値で6万円程度になっていたということであるが、大河では、その件は、江戸城開城前に、滝山に一任されていたようだった。篤姫の面倒見のよさを示すエピソードのはずなのだが、大河では、「気にかけている」レベルの話になっていた。

おそらく、本当の篤姫は、1)、2)、3)でも分かるが、気性が激しい女性だった。
また、1)、4)のエピソードを聞くと、かなりプライドが高い面も持っていたことがうかがえる。
さらに、2)、3)、5)で分かる通り、責任感が強く、人情味にあつかったようだ。

大河における篤姫よりも、かなり性格の輪郭がはっきりしている。
ようするに、本当の篤姫は、大河・篤姫よりもキャラが立っていたのではないだろうか。しかし、そのキャラはかなり古風である。

おそらく、上記のような史実の篤姫の武勇伝の多くが避けられたのは、随所で現代的な価値観を見せる大河・篤姫とのキャラの整合性をとるための対応だったのであろう。
例えば、「生きる」という事を第一とする現代の価値観からすれば、短刀で自殺しようとしたり、あるいは、自分を犠牲にしても徳川家を守って欲しいなどと言うのは矛盾してしまう。
また、1)のように、見方によっては姑の嫁に対する意地悪に見えてしまう振る舞いは避けられた。

ただ、4)の場面では、自分が先導して活花をしたとか、5)の場面では自ら奔走したというシーンにしてもよかったと思うが、それぞれ、ヒステリック、あるいは冷たいイメージの高寿院と滝山に華を持たせる形となっている。
この点は、逆に、結果として、篤姫の懐の深さを見せたのではないだろうか。

一方で、大河・篤姫は、史実としては可能性が低い小松帯刀や徳川家定とのユニークな男女関係が前面に出ていたが、これが多くの視聴者を惹きつけたのである。

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「篤姫」高視聴率は許婚システムへの憧れか
「篤姫」の家紋に物申す
鉄板少女から和宮への見事な転身
篤姫と世界に一つだけの花
篤姫の行動原理は極めて現代的だ。
篤姫 幕末に迷い込んだ現代女性

まさむね

ロンハーの「抱かれたい芸人グランプリ」のリアリティ

ロンドンハーツの特別番組を見た。

「2008年抱かれたい芸人グランプリは!?」というコーナーがあってバラエティ番組としては久しぶりに面白かった。
内容は、何百人かの女性の俳優、アーティスト、アイドル、タレント等から抱かれたい芸人を選ばせて、それを発表していくという単純なものだが、これは一般視聴者からのアンケートではなく、投票するのが、具体的に限定された芸能人というところがミソ。
さらに、投票した芸能人の中には実名公表OKという人もいる。
だから、実名OKの女性芸能人から投票された芸人の喜び方にリアリティがあるのだ。
進行は、まず、2票入った芸人から発表し、段々票数を集めた芸人の発表へ。
今年の1位は、チュートリアルの徳井だった。ある意味、納得。
    ◆
しかし、いまだ名前を呼ばれない芸人も沢山残っている。
残るは1票か0票、すなわち、少なくとも一人だけには「抱かれたい」と思われたか、そうでなかったのか。
この差は大きく、ひな壇に並んだ芸人達に緊張感が走る。
この時点で、例えば、バナナマン日村、南海キャンディーズの山里亮太、ブラックマヨネーズの2人、ロバートの山本、FUJIWARAの2人、ジョイマン高木等が残っている。
そして、さらにボクイケメンの狩野英孝も残っているではないか。
    ◆
とにかく、悲惨なのは呼ばれない芸人だ。
一人づづ、名前が呼ばれていくたびに大騒ぎになるひな壇。
おそらく、こういったリアリティのある笑いこそ、ロンドンハーツの真骨頂なのであろう。
さんまのようにただ、自分が目立つためだけでもなく、紳助のようにただ、自分がネタを披露したいがためだけでもないリアリティのあるひな壇の使い方に淳のオリジナリティがある。
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さて、残りはあと、数人という場面、やはりこうなってくると、やはりカメラが抜く頻度が多くなるのが狩野英孝と山里亮太だ。
おそらく、狩野英孝は自分では上位も有り得ると思っていたらしく、願望と現実とのギャップの大きさに渋面になる一方。
もう、言わなくてもその顔だけで笑いが取れるシチュエーションになっていた。ある意味、一番美味しいポジションの獲得。
一方、山里亮太は逆に、このひな壇に自分が存在していること自体への嫌悪を顔に滲み出している。これはこれで狩野と五分五分の美味しさを獲得していた。
結局最後まで二人とも呼ばれず。
そして、最後のシーンでは、最後に呼ばれたブラマヨ・吉田への振りになってしまい、二人の心境はオチが付かないまま終わる。
まぁ、その無視のされ方は、それはそれで面白かった。
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しかし、終わってみれば、勿論、ベタに追い詰められていく芸人を見ているのは面白いが一方で、このシステム、逆から見れば、売出し中の若手アイドル(特にグラドル)の売名の場でもあるという二重性に気付いた。
すなわち、選ばれそうに無い芸人を選んで、実名公表OKとなれば、その芸人に投票したのが自分一人であれば、名前と小さいが顔も、必ず発表される。
しかも、周りの芸人達がこぞって「あの娘はめっちゃカワイイ娘やで」などと騒ぎまくるため、宣伝効果は抜群。
このコーナーは、少なくとも1000万人位は見ているテレビを活用しての、アイドル達の宣伝の場でもあったわけだ。
おそらく、多くの視聴者が、テレビを見ながら一方で、インターネットで検索しまくっていたのではないだろうか。
そして、その場でDVDを購入していたかもしれない。
最近はアイドルにとってはとにかくパッケージを売るのが大変な時代だ。これはまたとないセールスタイミングになったはずである。
もしも、自分がアイドルのマネージャーだったら、一人残りそうな芸人を実名公表OKで投票すると思う。
それは、「笑っていいとも!」の100人アンケートのように、1人にならなきゃいけないという逆にスリリングな投票になるけどね。

僕がマネージャーだったら、インパクトの強さから、山ちゃんに投票させただろうな。

まさむね

小泉・竹中の経済政策の間違いとは? ~『間違いだらけの経済政策』書評~

経済政策のどこが間違っていたのか。
著者の榊原英資は、基本的に小泉・竹中路線批判の立場でこの本を書いている。

そして、その間違いの根本原因は、政府のマクロ経済分析とそれを基に立案、実行された政策にあるという。
具体的に言えば、例えば、長すぎた日銀のゼロ金利政策のことだ。
時期は、表面的にはイザナギ以来の好景気と言われていた頃のことである。
しかし、一方では、その時期、デフレ状態も続いていた。
    ◆
そのデフレに対して、多くの経済学者は、インフレターゲットという言葉を使い、克服すべきものとして扱っていた。
確かに、その頃「景気はいいといいながら、給料は全く上がらない。景気は大企業にだけ恩恵を与えている」というような議論が喧しかった記憶がある。
しかし、そのデフレは決して悪質ものではなかったと榊原氏は言う。
日本企業が主導した、中国をはじめとする東アジア圏との経済統合の結果のデフレで、需要不足から来るデフレではなかったからだ。

しかし、その時点で、経済行政の中枢にいた竹中氏はデフレ=悪の図式から出ることは出来なかった。
マクロ分析にとらわれていたからだ。
そして、そこから演繹された政策が、政府が日銀に圧力をかけた末のゼロ金利政策である。

そして、それが、円安バブル、円キャリートレードを誘発。
円がアメリカに流れ、今日の金融恐慌の遠因を作ってしまったと榊原氏は言う。。
さらにその長すぎた低金利政策のために、本当に低金利政策が必要な現状(不況)に対する対応策の幅が狭くなってしまったということなのだ。
本書では、これら一連の状況に対する誤った分析とそこから導き出された一連の誤った政策に関して、僕のような門外漢にも、ある程度理解できるような言葉で書き下している。
    ◆
ご存知の通り、榊原氏は民主党のブレーンである。
民主党が政権奪取した時には、財務大臣候補とも言われている。
したがって、民主党の目玉政策である農家への個別支援なども、資源確保の一環としてサポートする立場のようだが、これを恒久に続ける気でいるのだろうか。
小泉・竹中改革によって、壊されてしまった地方における従来の談合コミュニティにかわって、地方をどのように立ち直らせていくのかということも考え合わせながら大局的な微調整をしていく必要があると思われる。
資源エネルギーが希少品化と、ハイテク商品の廉価商品化、そして世界経済のグローバル化という必然の流れを踏まえた上で、地方社会をどうして行くべきかという中長期的なビジョンとともに、農業政策をうかがいたいものである。

結局、榊原氏はこの本の中で、社会構造がどんどん変化している時代におけるミクロ政策と、それを有機的に統合するポピュリズムに陥らないような国家戦略の必要さを説いているのだ。
その観点から言えば、例えば、消費者庁設置などという「必要だけど、緊急ではない」政策の据え置きなどの政策のプライオリティ付けは絶対必要であると主張する。
そして、逆に、エネルギー政策を国家戦略として推進するエネルギー省の設置を提言している。
おそらく、榊原氏によれば、定額給付金などはさらにプライオリティの低い(お金があればやってもいいけど、やらなくてもいい位な)政策として断ぜられることだろう。
中長期的戦略とは全く関係の無いことだからだ。

かつて、90年代の日本の行政に関して田原総一朗は「頭の無い鯨」という言葉で評したが、その状態は、さらに悲惨になって現代でも続いてしまっているではないか。

しかし、それにしても、国民の信任を得た強力で戦略的な政権の誕生はいつ実現するのであろうか。
それが次の民主党政権にになるのか、政権再編された新しい政権になるのかわからないが、一刻も猶予がならないことだけは確かなようだ。

まさむね