ちょっとドキドキしますね

いまのとこ、動いているみたいですね
なんか、旅行の前日のような、ドキドキ
胸の高鳴るかんじがします

昨日の深夜、女子プロレスを
ちらっと見ました。
昔は、サーベルとか栓抜きとかフウツの凶器だったけど
いまは、スタンガンなんですね。
でも、サーベルも柄の方しか使わなかったように
スタンガンも足にしか使わないんですね
スタンガンのレスラー、ちょっと綺麗でしたね

ところざわ

スタンガンそのものが嫌だ。

その昔、国際プロレスに、ジ・エンフォーサーというレスラーが来襲(なつかしい響き)したことがあって、実は、そのレスラーの武器がスタンガンならぬ、電流棒だったといいます。
でも、その電流というものが観客に伝わりにくくて、相手をした日本人レスラー(阿修羅原とか)は、かなり大袈裟にしびれる仕草をしていたというのが伝説になっております。(確か、村松友視もこのジ・エンフォーサーについてレスラーらしいレスラーとして書いています。)

プロレスというジャンルは、観客に「痛み」を伝えるのが大事なわけで、それは本当にレスラーが「痛い」ということとは、本質的には別なことなわけです。極論すれば、観客が「痛い」だろうと想像出来れば、それでいいということになります。

そういう意味で、僕が大仁田のノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチで、最も評価する仕掛けは、電流です。この目に見えない「痛み」が、有刺鉄線や爆発(消防庁かどっかの定義ではあの火薬の量だと「花火」扱いらしいけど)よりもより、「嫌」なギミックですな。

ところで、この「嫌」というのは僕は時代のキーワードですが(断定)、これをいかに商品化するかというのが、来年あたりのゲーム業界の一大テーマになることでしょう。

ゲーム業界といえば、このところ、いたるところで耳にするのが困った時の「オオカワ会長の自己資産」頼みです。はたして、このゲーム業界を席巻する「オオカワ会長の自己資産」という怪物。「NASAの科学力」、「中国四千年の蓄積」、「馬場さんの懐の深さ」と並んで、よくわからないが、なんとかしてくれる救世主の一つとしてどこまで成長していくことでしょうか。

まさむね

田上VS小橋

全日本武道館大会のセミファイナルの田上VS小橋はこれは見物だ。チャンピオンカーニバルでの開幕戦の熱戦は、これはいつもの全日本の様式的な美とはかけ離れたどちらかというとアドリブに満ち溢れたクリエイティブな戦いだった。

だから、僕は次回も期待するのだ。田上のエプロンからのノド輪落しもそんな流れから出てきたのである。

さて、2週間位前の週刊プロレスに田上のインタビューが載っていて笑ってしまった。彼は、自分がいま、プロレス雑誌の取材を受けているなどという意識がないのではないかと思われるような気軽さで話をしているからだ。子供の運動会で、隣のオヤジがリレーで転んだ話をするなど、これは、侮れない。田上のオリジナリティが見れたインタビューとして記憶に残すべきである。

まさむね

7/1全日本茅ヶ崎大会

久しぶりに全日本プロレスの地方興行を観てきました。7/1茅ヶ崎青果市場での
試合です。リラックスした雰囲気の中にそれでもいろんなレスラーの思惑なんかも
かいま見られて、ちょっとドキドキしました。

地方会場の良さは、土着の人達の素朴な驚きに触れる事が出来る事です。でも、茅ヶ崎
は東京に近いので、結構後楽園のノリに近いのかも知れませんが、それでも青果市場と
いう場所の「場末さ」も手伝ってなかなかいい感じでした。

ラッシャー木村のマイクパフォーマンスもちゃんと青果市場という事を踏まえたサクラ
ンボネタだったのが嬉しかった。試合始まる前に事務所の2階が選手達の着替える場所
になっていて次々といろんな選手が窓から顔を出すのには笑ってしまいました。

そんな中、試合では馬場組VS悪役商会の試合が30分では決着が着かず、5分間の
延長をしたり、その中でも特に馬場さんのペーソス溢れる意味不明なギャグ的一挙手
一投足に僕は、彼の持つ類希な「見られるものとしてのセンス」を感じ、堪能して
しまいました。

そのほかの選手の近況としては、菊池が第2試合に登場、その扱いの屈辱を今は貯めて
いるんだなぁ的な暗いファイトがよかった。小橋のいきなり出来上がっているイタコ的
な過剰性や、田上の未だに後ろ受身の出来ない愚鈍な肉体、秋山や小川の目だたないが
ソツのない出来上がった動きに感動しました。

そして、本田多聞がどうやら己の個性を完全に自覚し始めた事。体がまだ出来ていない
という変なリアリティがあって、僕はあの白くて普通の肉体が好きです。そして、抑圧
された顔形と髪型に、今までに全日本にない個性を感じます。欲を言えば、折角アマレス
をやっていたんだから、そんなレスリングムーブ((c)斎藤文彦)も魅せて欲しいです。

というわけで、楽しかった全日本プロレス茅ヶ崎大会でした。今週号の週刊ファイト
で読みましたが、なかなか売上が落ち込んでいて大変みたいですが、ベイダーが入る
までがんばって欲しい所です。

まさむね

別冊宝島プロレス本の危機

別冊宝島のプロレスが季刊になるという企画の相談を受けました。編集の担当はSHOW(大谷)さんという格通なんかにも書いている大変優秀なフリーの編集者です。
(そういえば、紙プロの山口さんもSHOWさんの事を面白い人だと言っていた。)

この人は一説によるとターザン山本のゴーストライターをやっているとも言われている
人で、業界どっぷりという感じの方です。だから、特に好きな団体やレスラーがいる
わけではなくて、とにかくグレーシーとかK1とか、新しい物を追っている人です。

ところが、ここからがちょっと悩める所なんですが、従来、宝島のスタンスというのは、
業界(プロレス村)の外から、プロレスというものを眺めていたんですよね。だから、
例えば、前田日明を怒らせたり、全日本に出入り禁止になったりしても、結構、10万部
とか売れていたんですよね。

(ちなみに前田を怒らせたのは例の接骨院の明かな前田八百長発言、フルコン山田氏との
女子トイレ壁ぶち抜き事件等。で、全日本から出入り禁止になったのは、細かい話です
けど、三沢のジャンピングキックを「欽ちゃんキック」と表したライターがいたためだ
と言われています。)

ところが、今回、宝島が進もうとしているのは業界内の立場からのプロレス誌をもう一誌
増やそうと言う発想です。ようするに、今までの実績の上に、プロレスジャングルみたい
なものを作ろうということなんですね。なにせ、季刊と言えども定期刊行物にしようと
するならば、プロレス村の掟を守らなけりゃ、飯が食えないという事ですね。

だから、僕のようなプロレスは好きだけどプロレス業界はちょっとね。というスタンス
でプロレスについて書いているいわゆる外野のライターにとっては、これは、あんまり
嬉しくないことになってしまいます。あくまで観客からの視線で物を書く方が楽しいで
すからね。

それに、本の売行きという事を考えても、今までの危ない路線の方が独自な方向性が
あってよかったのにと思ったりもします。ということで、僕も協力したもんだかどうだ
かちょっと迷っている今日この頃です。(サラリーマンとしても忙しいし..)

まさむね