佐山とボスマン

鮫肌っていう名前はやっぱりインパクト強いですよね。僕はえんぴつ大賞の件は、中島らもとの対談で知った。びっくりハウスは読んでいたけど、投稿者の名前までは覚えていなかった。

ところで、先日、現役のプロレスファンの方々と話す機会があって大変楽しかった。
彼らの関心はやはりプロレスから少しづつ格闘技にシフトしているようだ。
その中の一人が言った。「何十年後にいまの時代を振り返った時に残っているのは前田じゃなくて佐山だと思う。」
格闘技史の中で佐山は常に時代の先端を走りつづけているというのだ。UWF→シューティング→バーリトゥードそして、新しい格闘技「掣圏道」にたどり着いた佐山。
今度の格闘技はその胴着が背広に近いそうだ。しかも、対戦も必ずしも1対1ではないという。
ようするに、街の喧嘩により近くなったということらしい。必然的に一人の相手に時間をかけて関節を極めるということがナンセンスになる世界ということだ。
僕はその話を聞いて、すぐに「じゃあその先にはビッグボスマンがいるんですね。」と言ったのだが、その場を白けさせただけだった。
ビッグボスマンは、ニューヨークのWWFというエンターテインメント主流のプロレス団体のスター選手だったレスラーで、ニューヨークの監獄の監守の格好をしている。
佐山の変遷は実は常に新しいリアリティへの模索だ。その模索の果てに、全く別の方向からやってきたビッグボスマンが待っていたという話に僕はロマンを感じるのだが。

まさむね

コメントは受け付けていません。