「久米宏のテレビってヤツは!?」を見た

この番組、インターネット時代を踏まえ、テレビが、テレビというシステム自身に対する自意識を打ち出しているスタイルは、今後の展開では期待できそうだ。
ようするに、「テレビってここまでしか出来ませんよ。」というテレビの限界を提示しつつ、「インターネットに対して、テレビはどんな役割が出来るのだろう。」的な問題意識をどれだけ、表現出来るのかにかかっている。
テレビやマスコミが、本当に隠したいところを隠すために、見せてもいいけど、今までは隠していたところをチラっと見せるだけでは意味がないと思う。

例えば、昨日の放送では、堀江貴文さんがゲストだったんだけど、久米宏が、堀江さんが今、どれくらいの資産が残っているのかを執拗に聞いていた。
でも、僕が見たいのは、お金の話をするんだったら、そのスタジオに居る局社員のプロデューサ、カメラマン、製作会社のディレクター、その下請けの大道具さん、ゲスト、ゲストのマネージャー、代理店の担当者、そして久米さん自身の、それぞれの1時間のギャラを比較して、それら全員で討論して、テレビ業界というものがいかに格差社会なのか、を考えるというくらいの自意識なのである。
その他、メディアのクロスオーナーシップ問題、記者クラブや電波権等のテレビ局の特権、地デジの利権等に関しても掘り下げてほしいものだ。

さて、昨日、ブログの話に及んでいたけど、福岡政行さんは、ブログには不確かの情報が沢山あって信用できないというような事を言っていたが、恐らく、この人、ブログにあんまり興味ないのだろう。
僕自身のブログはそうでもないけど、ブログ論壇といわれるような人々のブログでは、情報のソースの提示は勿論の事、それを踏まえて、事実と思考、感想をわかりやすく積み上げていくという文体のものが多い。

逆に、「永田町の右の方からの風で、云々」「小沢氏周辺によると、云々」みたいな曖昧な言い方をするマスコミの方が、胡散臭く感じられているって事、わかっているのだろうか。
来週は上杉隆さんが出るらしい。楽しみだ。

まさむね

 

「久米宏のテレビってヤツは!?」を見た” への2件のコメント

  1. 久米ヒロシは昔ニュースステーションでもビルゲイツだったか孫だったかにいきなり年収聞いてたんだよね

    まぁ聞きにくい事切り込む自分すげーだろうっつ感じで
    でもその頃から番組移籍金とかで胡散臭くてしらけちゃってました
    ミノモンタなんて企業買収するくらいの事業家だし

    是非とも彼らにキミらキャスターは幾らなのって誰か切り返して欲しいけと

    麻生首相も金持ちらしく、カップ麺なんて知らないけど、教えてくれるって切り返して欲しいけど
    数百円の金銭感覚より大企業のマネジメントの感覚がだいじだろ

    あの番組の韓国の東大教授(ネットとでは生姜教授って呼ばれてるけど)
    物腰静かで抽象的なのが大林監督みたいでした
    大昔シンポジウムでオリバーストーンに大林監督が何言いたいのかわからないって怒られてたの思いだしました

    ブログに対してモノローグでダメ出してますが書籍の方がとか突っ込みたくなりましたよ

  2. 年収を聞くのって久米の持ちネタだったんだね。

    みのさんの最近のニート、フリータ、ワープアに関する「私は甘えるなと言いたい」的な苛烈な批評がニコ動とかに上がっている。
    殺人予告までされてさ、大炎上の予感。

    生姜さんテレビに出ている。漱石について語ってるけど、いつも通り、彼の声のトーンは眠りを誘う。