井上円了と哲学堂

先日、桜に誘われて中野の哲学堂に行ってきた。
井上円了という明治の学者が精神修養のために私財を投じて作ったというこの公園。
哲学というものに勢いが感じられた時代の遺物として、幼稚さと大胆さを兼ね備えている。例えば、4大聖人として、孔子、釈迦、ソクラテス、カントを並べて崇め奉っているところなど、その面目躍如たるところだ。
しかし、明治の博覧強記、例えば南方熊楠とか宮武外骨そして、この井上円了。この強引な四方八方への好奇心と実行力は現代の学者達が可能性として無意識的に捨ててしまったものに違いない。
哲学の内容はともかくとして、哲人としての生き方は面白すぎる。弟子とかだったら楽しかっただろうな。

関係ないが、ちょうど花見をやっていた。花見の醍醐味は、全然無関係なグループ同士が偶然に隣り合ったときの、異文化接触だ。私がみかけたのは、「車椅子にのった老人達とボランティアの女子高生」VS「ヘビメタと飲み屋のねぇちゃん軍団」。
はたして、どちらに軍配が上がったのか。

まさむね

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