このところの番組改編期におけるTBSの特番が酷い。
ざっと挙げてみると以下の番組だ。
09/30 みのもんたVS国会議員ずばッとコロシアムⅤ
10/01 K-1ワールドMAX2008トーナメント
10/04 ROOKIES SP
10/05 キングオブコント08
全てゴールデンタイムでの放送だし、一応、番宣もやっていたから、それなりに期待していたんだけど、次々と裏切られ続けた。
尤も、ただ、つまらなかったというだけならまだしも、番組制作者側の視聴者を舐めてるとしか思えない安易さが透けちゃってたよね。
まずは「みのもんたVS国会議員ずばッとコロシアムⅤ」。雛壇に並んだ与党、野党の議員達。一言掛ければ飛んできそうなメンバーが勢ぞろいしたという感じ。
自民党は山本一太、平沢勝栄達、野党は、原口一博、森ゆうこ、小池晃、そして福島瑞穂等、の面々だ。
そして、いろんな政策に関してYES、NOの札を上げさせてコメントを求めるという展開なのだが、この白黒はっきりさせようという、いわゆる”ずばッと方式”は、問題を単純化させて、議論が全く深まらない。
それどころか、仕切りきれないみのさん、スタジオはいつものカオス状態へ。
さらに、例によって、貧しい母子家庭や、老老介護の現場のビデオが流れ、気の毒顔のみのさん、官公庁での無駄遣いの例としてわざわざスタジオに持ち込まれたゴルフクラブやマッサージチェアを見て、あきれ顔のみのさん。幾度と無く繰り返された光景がまだ、そこにあった。辟易。
そして、番組の最後に、みのさんが、あなた達の老後は不安ですか?と、議員達にYES、NOの札を上げさせるのだが、と同時に2chの実況板には「まず、お前から上げろよ、億万長者・みの」という書き込みが上がった。
次はK-1。トーナメントの準決勝と決勝で魔裟斗がそれぞれダウンを奪われるも、なぜかドローの判定で延長戦になり、両試合とも勝ってしまうという展開。
興行として、テレビ番組としては(いわゆる大人の事情としては)、この結果は確かに正しかったのかもしれない。魔裟斗が優勝するほうが、会場も興奮するし、絶対数字取れるからね。
しかし、K-1をスポーツとして見てた人にとっては???だったのではないか。
この日の結果(裁定)は、瞬間的にはよかったかもしれないけど、長い目で見るとボディブローのように、K-1にダメージを与えると思う。
全国の普通のライトユーザー達の「あ~、やっぱりね」という、薄暗いつぶやきを馬鹿にしてはいけないのだ。
さらに、ROOKIES SPだ。
連ドラの最終回で秋にスペシャル放映決定みたいな告知があって、ROOKIESファンを色めき立たせる。
しかも、最終回の最後に謎の男のうしろ姿。あれは誰だ?いやがおうにも期待するではないか。
しかし、今回の2時間半のスペシャルは、今までの総集編、限りなく再放送に近いシロモノだった。しかも、最終回にあった男のうしろ姿も無く…
いつ、新しい展開になるのかわからないから、目が離せないと思いながら見続けた僕の2時間半は何だったのだろうか。
そして、昨日の「キングオブコント08」。
決勝にはバナナマンとバッファロー吾郎が残る。
僕はこのバッファロー吾郎という上方芸人知らなかったんだけど、19年目のベテランらしい。
19年もの間、東京方面では無名だったという理由がよくわかる熟練のつまらなさだ。しかもコント意外の時もカメラが向くといちいち、わざとらしい”変顔”をするその感覚からして昭和なのだ。
しかし、なんと、このバッファロー吾郎が優勝、で、1000万円をゲット。
インタビューでは、ダウンタウンを初めみんな(業界内の人々)に感謝の言葉。
審査員は予選で落ちた芸人達。長年、面倒見てくれた大先輩に花を持たせよう的意図が見え見えの薄ら暖かいインサイダー裁定はあまりに露骨だった。
空気が読める司会の松ちゃんだけ微妙な表情だったが、この企画、多分、来年は無いなとまで思わせた。
勿論、その晩、バッファロー吾郎のブログは炎上。
それにしても、ここまで問題番組を連発するTBS、大丈夫か。
悪いのは何だろうか。プロデュース能力の劣化?予算の削減?それとも、全部見ちゃった僕(達視聴者)?
まさむね