若者は高齢者世代をどう見ているのか

現代の若者世代(30代以下)は、高齢者世代に対してどういった思いを抱いているのだろうか。

具体的に言えば、例えば、後期高齢者医療制度に関して、それを若者がどのように支持し、あるいは、反発しているのかというような調査をしてもらえば、若い世代の考えがわかるのだが、寡聞にしてそのような調査が今まであったかどうかを、僕は知らない。
この制度に関するニュースの時に、カメラはいつも巣鴨に出動するのだが、僕は、渋谷や秋葉原での、人々の反応を見たかったのだ。実は。

勿論、社会保障制度に関して、一番、繊細にケアしなければならないのは、その制度が世代間対立を助長させないようにする事だという厚労省的注意事項は理解できる。
が、逆に、それゆえに、後期高齢者医療制度に関して若者がどう思っているのかを知りたいのだ。

例えば、この制度の天引きや、線引き(75歳で別保険に加入するという)に関して、高齢者達は一斉に反発したが、若い世代にとってみれば、いずれ払わなきゃいけないものが自動的に天引きされる事に関して、何で反発が起きるのかわからないだろう。
また、線引きに関して言えば、世のシステムの多くは、年齢での区切りをつけている。
就学、結婚、投票、飲酒、年金支払、年金受取...みんなそうだ。それは社会のルールとして別に不合理なものではない。
なのに、高齢者は、何故、この医療制度に対してだけ、大騒ぎするのか、若者には、理解出来ないのではないだろうか。
そのあたりの事を僕は確かめたいのだ。ただ、メディアは僕の疑問を華麗にスルーする。

一方、この制度に対する反発に関して言えば、これはあくまで僕の想像なのだが、高齢者は、制度の変更内容に関して怒ったのではないと思う。制度を勝手に変えられた事に怒ったのだ。
「この年になったのだから、もう何も考えなくても、自分達は逃げ切れる。」と思っていたら、現制度をいじくられた。その事に関する不安感、拒絶感が強いだけだと思う。

だから、本当だったら、自民党がすべきだったのは、制度を説明する事ではなく、ましてや、制度をジタバタ変更する事ではなく、ただ、ジッと待つ事だったように思う。
民主党はこの制度の廃止をマニュフェストに掲げているが、恐らく高齢者達は、制度をまた戻される方が不安だろう。民主党の政策はタイミングを完全に失したと僕は思う。

話を戻す。
現代の若者世代は、高齢者世代に対してどういった思いを抱いているのだろうか。

「戦後、物の無い時代から頑張って、今の日本を創ってくれた事に心から感謝している」って思っているのだろうか。
あるいは、「こんな住み難い日本にしやがって。800兆円も借金残しやがって。問題だらけじゃないか。」って思っているのだろうか。

本当の事を知りたい、そんな僕って邪悪かなぁ?

まさむね

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