吉野家の戦略 現実編

昨日の盛況が幻のように今日の吉野家は客足が途絶えている。通りがかった吉野家にお客はいなかった。

どうも昨日の妄想編は、確かに妄想にすぎなかったようだ。経営陣は今後の客足は7割程度と想定しているらしいが、メニューの見直しがあっても3割も辛いのではないだろうか。
牛丼最後の日が発表になった数日前をもっとさかのぼれば松屋の盛況に比べて吉野家の客足は寂しいものがあった。
しかし評論家やクメヒロシやチクシテツヤの様に後出しジャンケンで感想をのべても何も始まるまい。

またまた妄想するに、吉野家経営陣の次の一手は松屋買収である。松屋の厨房設備は牛丼屋の厨房ではなく定食屋の厨房である。立地に合わせて機動的に厨房設備の簡易な改編が可能になることが前提になるが最強の組み合わせであろう。これからの厨房改造には時間がかかる。その間に吉野家の顧客は近くに松屋さえあれば、殆ど流れるだろう。将来、隆盛する敵を豊富な資金力で支配下に置き、自社の減収と相殺する。そして吉野家の再興の際に松屋にシフトした顧客層をコントロールし再度両者が住み分けできる様にするだろう。

しかし、この飢餓感はなんなのだ。他の吉野家では、まだ牛丼があるかもしれない。牛丼を求めて彷徨することにしょう

ところざわ

吉野家の戦略 妄想編

200402102220.jpg今回 携帯で一から文章を起こしてブログへ投稿します。

明日で牛丼が終了する吉野家へ行ってきた。かなり混んでいた。綺麗なおねえさんもやってきてたが、三席並びで空くのを待つのは至難の業だ。だされた牛丼を食べながら妄想が始まった。

マクドナルドよりかなり遅く始まった吉野家の低価格戦略。既にマクドナルドは崩壊しかけている。超低価格で収益をあげている企業は少ない。手元には300億を超す資金。普通に考えればアメリカでBSEが見つかるのも時間の問題。さてどうするか?

商売の成功は、お客さまに与えるマインドが大きな要因をしめる。それは提供する商品やサービスが与える顧客満足度以外に、企業が示す姿勢や外的要因などで顧客は自社のファンになったり興味の対象外になったりする。

予め来るとわかる今回の事態に対しての経営陣が選んだ最適解がこの対応なのではないか?

まず、他の商品開発はひかえる。牛丼のみで極限まで稼ぎ内部資金を貯える。在庫を数か月に設定する。アメリカでのBSEの発見を待つ。会社の非常事態宣言。会社は一丸となる。でも昔体験した経営陣はスンドメで乗り切る自信はあるだろう。BSE発生後お客は同情し在庫一掃。リストラやフランチャイジーの選別も問題化しにくい。商品の連続性がないから今までの低価格から脱却しても理解を得やすい。この間があまり時間がかかるとBSE問題が解決してしまう可能性があるので在庫量は見極める必要があったのだ。良い代替メニュは危機感の邪魔である。お客のシンパシーもわきづらいだろう。しばらくは牛丼とヘナチョコ代替メニュで軟着陸。間を於いて本命新商品。リスクの低い豪州牛丼、もしくは複数の新メニュー群かも?どちらにしても新旧並べて食せないので比較しづらいし、価格差への非難も和らぐだろう。あまりスマートに転換するより、予測できる事態から最大限のお客のマインドも含めた利益を得るのが今回実行中の最適解というわけだ。

なんてことをMBAでは強引にケーススタディ化するに間違いナイ!(長井秀和風に)。

ところざわ